「メンバー選びを間違えた」CL決勝で奇策のペップを名将カペッロが批判!「前半を相手にプレゼントした」

2021年05月30日 メガクラブ

「ストーンズは特に守れない」

アンカーにフェルナンジーニョやロドリ(右)を起用しなかったペップ(左)の采配には疑問の声が上がっている。(C)Getty Images

 稀代の戦術家が時折見せる采配には、つねに賛否両論が巻き起こる。

 5月29日のチャンピオンズ・リーグ決勝で、マンチェスター・シティはチェルシーに0-1で敗れた。ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるプレミアリーグ新王者は、悲願の欧州制覇に届かなかった。

 試合後に議論を呼んだひとつが、グアルディオラのスタメン選びだ。フェルナンジーニョやロドリをベンチスタートとしたことには、批判の声が上がっている。

 イタリアの名将ファビオ・カペッロも、そのひとりだ。『Corriere dello Sport』紙によると、カペッロは「彼は前半のメンバー選びを間違えた。シティの弱点はCBだ。ジョン・ストーンズは特に守れない。その前にイルカイ・ギュンドアンを置くのでは、必要なフィルターを保証しなかった」と話している。

「フェルナンジーニョを中盤に投入したことで、チームはよりバランスが取れるようになった。だが、前半を相手にプレゼントした後では不十分だった」

 一方で、、シーズン半ばの就任ながらチェルシーを優勝に導いたトーマス・トゥヘル監督については「チームにプレーとパーソナリティーを与えた」と称賛した。

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「一部選手の技術的な特徴を明確にし、夏の投資が正しかったとも示した。チェルシーは苦しいところを耐え、相手を叩く可能性があるときに前に出た。ふさわしい勝利で、素晴らしい結果だ」

 さらに、「去年はバロンドールにふさわしい選手たちがいるパリ・サンジェルマンで負けたが、チェルシーではすぐにパーソナリティー、信頼、システムをチームに与えた」と賛辞を続けた。

「チェルシーの選手たちは、トゥヘルが理解してくれたと分かったんだ。そして、そのクオリティやセサル・アスピリクエタのような真のキャプテンのおかげで、彼らはトロフィーを勝ち取った」

 昨年、パリSGで涙をのんだトゥヘルは、リベンジに成功した。シティではクラブが熱望するビッグイヤーになかなかたどり着かないペップは、近く雪辱を果たすことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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