「恥ずべきことだ」悪童カッサーノがユーベの監督人事を猛批判!「ロナウドはアッレーグリが去って満足していたのに…」

2021年05月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「彼らが追っ払ったくせに…」

アッレーグリ(左)の電撃復帰でC・ロナウドの去就は…。 (C)Getty Images

 ユベントスは5月28日、アンドレア・ピルロ監督の退任を発表した。後任はマッシミリアーノ・アッレーグリ。2年前に退任した元指揮官が復帰する。

 2014年から19年までユベントスを率いたアッレーグリは、セリエAで5連覇、チャンピオンズ・リーグ(CL)で2度の決勝進出を果たした。だが、2918年にクリスチアーノ・ロナウドを手に入れたクラブは、新たなスタイルを模索してアッレーグリを解任した。

 後任のマウリツィオ・サッリを1年で解任したユベントスは、指導者経験がなかったレジェンドOBのアンドレア・ピルロを指揮官に任命。だが、チームは10連覇を果たせず、CLでも16強で敗退。スーパーカップとコッパ・イタリアの2冠を遂げたが、ユーベは再び1年での監督交代に踏み切った。

 前回のアッレーグリ解任時に路線変更を進めたと言われる幹部のファビオ・パラーティチは、今季でユベントスを退団する。そしてアンドレア・アニェッリ会長が白羽の矢を立てたのが、この2年間も良好な関係を保ってきたアッレーグリだ。
 
 この一連の動きを、元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは批判している。『fcinter1908.it』によると、クリスティアン・ヴィエリのTwitchチャンネル『Bobo TV』の中で、カッサーノは「彼らは恥ずべきことをした」と話した。

「彼らがピルロに求めたのはCL出場権だった。そして彼は2冠も果たした。それで獲得するのがジネディーヌ・ジダンなら正しい。でも、彼らは2年前にアッレーグリを追っ払ったじゃないか。それを今になってパラーティチのせいにしている。路線変更を望み、サッリとピルロを呼んで、それが5年前に逆戻り。3年後退だ。あり得ない」

 さらに、カッサーノは「とても大きな問題がある。アッレーグリが去ったとき、C・ロナウドは満足していた。これで彼が残留すれば、サーカスになる」と続けた。

「アッレーグリのために選手を獲得し、勝たなければいけない。結果が出なかったら、どれだけの騒ぎになるか想像してみろよ」

 アッレーグリに見切りをつけたユベントスのギャンブルは、成功したと言い難い。今度はそのアッレーグリを戻すというギャンブルが成功するのか。王座を失ったユーベの来季が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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