「喜べるものでは…」2次予選突破も森保監督が求めるのは“もっと高いところ”。アジア全体の底上げに提言も

2021年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アジア全体が強くなるために」

ミャンマー戦の戦況を見守る森保監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は5月28日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で、ミャンマー代表とフクダ電子アリーナで対戦。10-0で大勝を収め、最終予選進出を決めた。

 日本は開始8分の南野拓実のW杯予選6試合連続ゴールで先制後は、大迫勇也が大爆発。22分、30分、36分、49分と立て続けに4ゴールを奪うと、56分に守田英正、66分に南野、84分に鎌田大地の追加点を挟み、88分にもネットを揺らし、圧巻の5ゴールを奪って見せた。

 さらに後半アディショナルタイムには東京五輪代表候補の板倉滉にも一発が飛び出した日本は、結局大量10得点で、前回のモンゴル戦(〇14-0)に続き、ゴールラッシュとなった。

 この結果、勝点を18まで伸ばした日本は2試合を残して、首位が確定。6試合で積み重ねた得点数は37、しかも失点は0という、他をまったく寄せ付けない内容だった。ただ、試合後の記者会見で森保一監督が強調したのは、あくまでここは通過点であるということだ。

「2次予選の結果については、浮かれて喜べるようなものではないというふうに思います。やはり我々と対戦国の力の差は、結果的にはあったのかなと。ここは逆に気を引き締めて我々はもっと高いところに目標があるんだということをしっかりと考えなきゃいけないかなと思っています」
 
 それでも同時に、当たり前のことを当たり前にこなす難しさも伝え、選手たちに賛辞を寄せることも忘れなかった。

「しかしながら、どんな相手にもしっかり勝つということ、そして無失点で相手にやりたいことをやらせずに勝っていくということは、どんなに力の差があったとしても、そう簡単にできることではないと思います。目の前の対戦相手と今は戦うことにベストは尽くすけど、我々はもっと高いところを目指してやっているという、その姿勢を見せてくれたのはすごく監督として嬉しいです」

 また、会見の最後には、アジアのサッカーレベルを上げるために、ちょっとした"提言"も。相乗効果を生み出すために、指揮官は要望を出している。

「選手たちが高い基準を持ってプレーをしてくれて、力の差が見えたような試合になりましたが、アジア全体が強くなるためには、日常のところから色んなところで切磋琢磨するという部分があるといいなというふうには感じました」

 日本は来月に、W杯2次予選と国際親善試合を2試合ずつ予定。勢いそのままに、一気に突き進みたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本 10-0 ミャンマー|ミャンマーを相手に大迫の5得点などで大勝!最終予選進出を決める重要な勝利に
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