クラウディオ・ラニエリ監督が退任したサンプドリアは、次期監督がまだ決まっていない。ただ、新監督がだれであろうと、守備で日本代表主将を頼ることができるのは確かだ。

　サンプドリア専門サイト『sampnews24』は５月27日、「守備はマヤ・ヨシダから再出発するのが確実」と、信頼できる存在に吉田麻也の名前を挙げた。

　吉田は2020年１月にサウサンプトンからサンプドリアに加入。当初は新型コロナウイルスのパンデミックが始まり、デビューするのに３月上旬までかかるとともに、それからロックダウンや３か月の中断に対応しなければならなかった。
 

　しかし、シーズン再開後から定位置を確保すると、今シーズンもセリエAの34試合に出場（先発25試合）。１得点も挙げ、CBの主力として９位フィニッシュしたチームに貢献している。シーズン中の１月には、2022年までの契約延長も発表された。

　sampnews24は、同じくCBの主力であるオマール・コリーにはマーケットでリクエストがあると指摘。それだけに吉田が「サンプドリア守備陣の新たなリーダーになる」と報じた。「経験豊富で犠牲を払うスピリット」があり、「守備陣の鍵」は吉田に託されると伝えている。

　ただもちろん、すべては新監督次第だろう。指揮官が決まらなければ、重用する選手も決まらない。元ミランで以前も指揮を執ったマルコ・ジャンパオロや、今季でフィオレンティーナを退団したジュゼッペ・イアキーニなど、複数の候補が噂に挙がっている。

　マッシモ・フェレーロ会長の人選に注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部