悩める名門バレンシア、久保建英を指導したボルダラスの監督就任を正式発表! 不安要素は…

2021年05月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

昨夏もアプローチを受けていた

バレンシア行きが発表されたボルダラス監督(右)。(C)Getty Images

 バレンシアは5月27日、ヘタフェの指揮官ホセ・ボルダラスの新監督就任を発表した。契約は2023年6月30日までの2年間で、3年目のオプションが付いているという。

 ボルダラスは昨夏もバレンシアからアプローチを受けていた。ただ、ヨーロッパリーグに勝ち残っていたヘタフェのシーズン終了が遅れたことが原因で、一時成立した交渉が破断になるという経緯があった。
 
 ふたたび接近したのは、まずバレンシアがリーダー型の監督を求めていたこと。一方、出身地であるアリカンテを皮切りに下部カテゴリーで実績を重ね、現在のステータスを勝ち取ったボルダラスにとっても、近年トーンダウンしたとはいえ、その生まれ故郷が位置するバレンシア州最大のクラブを率いることは、キャリアの到達点のひとつと言える。

 不安要素があるとすれば、フロントと良好な関係が築けるか、ということだけだろう。ボルダラスは、クセが強いことで有名な監督で、ヘタフェでもワンマン会長のアンヘル・トーレスに反発したことは一度や二度ではないからだ。

 ただ、ボルダラスの猛然とプレスをかけ、ボールを奪ったらスピーディにゴールを目指すサッカーはバレンシアの伝統的な堅守速攻スタイルにマッチする。闘将の下で、悩める名門が再出発を図る。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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