「プレッシャーと責任を今すごく感じている」OA枠内定の遠藤航が東京五輪世代にもたらすものとは?

2021年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドイツのブンデスリーガでデュエル王に輝く

森保監督も信頼を寄せる遠藤。今回の代表活動ではミャンマー戦後にU-24に加わる。写真:徳原隆元

 6月のU-24代表の活動にオーバーエイジとして参加する遠藤航は5月25日、オンライン上で取材に応じ、五輪への展望を明かした。

 オーバーエイジ枠での東京五輪代表に内定している遠藤は、「選ばれたことに対しては光栄に思います。まさかオリンピックに2回出れるとは思わなかったし、自国開催の東京に出れるというのは嬉しく思っています」と語る。

 その一方で、前回大会となるリオ五輪でキャプテンも務めた遠藤はオーバーエイジの責任感も口にした。

「オーバーエイジとしてのプレッシャーと責任を今すごく感じている。本大会でしっかりと責任を果たさないと、そんな強い想いでいます」として、「やっぱり初戦。そこで勝てるか、最低でも勝点1取れるかが大事になってくると思います。予選グループで突破できるかどうかというのは、たとえ初戦を落としたとしても、次(の試合への)メンタリティだとかそういう部分の重要性はすごく感じた。オーバーエイジとしてできることはそういうメンタル部分でのチームの支えとかその部分もある」と実際の戦いを想定する。

 遠藤は、ドイツのブンデスリーガ1部に初挑戦した今シーズン、シュツットガルトの"心臓"としてリーグ戦33試合に出場。1対1のデュエル勝利数476でリーグトップに輝き、プレー面でも、もちろん大きな戦力となる。

「チームとしては自国開催でやれる。どれだけやれるかというより、メダルを目指さないといけない。個人としては、ブンデス1部でもやれるという姿は見せられたので、それをシンプルに落とし込むだけ。自分がボランチで出れば、どの相手でもある程度しっかりと守れるというところは信じたいなと思います」
 
 ドイツで深めた自信はデュエル王に輝いた守備面だけではない。

「ボールを蹴る事に関してはかなり意識している」とし、ディフェンスラインからのボールの受け方やポジショニング、前線への配球力が向上。さらに相手のシステムによっても柔軟に対処し、「ゲーム状況に対応しながらやっていて、そこはかなり良くなったと思う」という。

 それは、2ボランチでやることの多い代表でも、「相手によって自分が落ちて1ボランチ気味にやってみたりとか、そこの関係性。縦関係なのか横関係なのか、そこらへんは臨機応変にやれると思う。攻撃の部分ではそういったところも見せたい」と意気込んだ。

 プレー面、精神面でもチームの中心として、若い攻撃陣の良さを引き出せるか。遠藤は6月の代表ウィーク前に行なわれるワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー代表戦を行ない、その後U-24代表に合流。6月4日のU-24ガーナ代表戦、同12日のジャマイカ戦に挑む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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