「今季たった6試合、恐ろしい」S・ラモス&ナチョのEURO招集外、シティDFの選出をマドリー寄りメディアが糾弾!「前代未聞だ」

2021年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プレーした70分ごとに平均1失点」

S・ラモスの選外とE・ガルシアの招集が物議を醸している。(C)Getty Images

 現地時間5月25日、スペイン・サッカー連盟は、EURO2020に臨む同国の登録メンバー24名を発表した。

 最大の驚きが、故障を抱えていたキャプテンのセルヒオ・ラモスの招集外と、その重鎮DFを含めレアル・マドリーの選手が一人も選出されなかったことだ。ワールドカップも含めて主要大会では初めてのケースだという。

 レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、そのS・ラモスと"守備職人"のナチョの選外、そしてその代わりにエメリック・ラポルトとエリク・ガルシアというマンチェスター・シティのCBコンビの招集に首を傾げているようだ。「前代未聞」「意外な招集」「疑念」という言葉を並べ、「驚いた」と綴っている。

 前者は、フランス代表からの"鞍替え"で、今月13日にスペイン国籍を取得したばかりであり、同国の代表ではまだ1試合もプレーしておらず、後者に限ってシティでほとんど試合に出ていなかったからだ。

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 ラポルトはそもそもEUROに選ばれる"確約"があったからこそ、国籍変更をしたのだろうから、選出は順当と言える。だが、E・ガルシアのメンバー入りについては、ルイス・エンリケ監督を厳しく指弾している。

「この選手のスタッツは全く良くない。マンチェスター・シティの今シーズンの失点のうち40%は、エリク・ガルシアがピッチに立っていた時に喫している。彼は(プレミアリーグで)6試合しか出場しておらず、うちスタメンは3回しかなかったにもかかわらずだ」

 さらに記事は、「エリクがピッチに立つと、シティは860分間で12失点を喫している。プレーした70分ごとに平均1失点。恐ろしい。これが、ルイス・エンリケがナチョの代わりに選んだ選手なのだ」と続けている。

 今大会は、コロナ禍の特例で登録枠が23→26人に拡大された。にもかかわらず、L・エンリケは、「これでも戦える」として24人しか選ばなかった。マルコ・アセンシオも含め、マドリー勢を除外し、宿敵バルセロナ出身の逸材をセレクトした元バルサ指揮官に、マドリー専門メディアとしては納得がいかないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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