キ・ソンヨンを巡る“性的暴行疑惑”に新展開! 告発者が事情聴取で暴露した「なかったことにしてくれ」発言

2021年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

父親とともに投機の違法疑惑も浮上するなかで…

Kリーグ復帰後は好調を維持しているキ・ソンヨンだが、ピッチ外ではゴタゴタが続いている。(C)Getty Images

 元韓国代表MF、キ・ソンヨン(FCソウル)を巡る一連のスキャンダルに新展開だ。

 事の発端は2月24日、韓国のコミュニティーサイト上に公開されたひとつの告発文だった。2000年に全南(チョンナム)のサッカー合宿所で起きた出来事にまつわるものだ。

 当時小学校6年生のA氏とB氏が、後輩で1学年下のC氏とD氏に性的行為を強要したというショッキングな内容である。加害者の実名は明かされなかったが、A氏は「光州(グァンジュ)出身の元国家代表スター選手で、最近になって首都圏の一流クラブに加入した」と説明されていた。誰がどう見ても、キ・ソンヨンを特定するに十分な情報だ。

 瞬く間にバッシングが強まるなか、キ・ソンヨン側はすぐさま反応する。所属事務所とFCソウルが「事実無根だ」「汚名を着せられた」など抗議の声明を発表し、選手本人も翌日になって公式インスタグラムで完全否定。「私のフットボール人生に賭けて誓う。家族の生命にも重大な影響を及ぼすと考え、積極的な行動に出る」と言い切った。

 それでも交渉がまとまる気配はいっさいなく、ついにキ・ソンヨン側は3月になって告発者のC氏らを名誉棄損で告訴し、5億ウォン(約5000万円)の損害賠償も請求した。そして5月24日、C氏が警察の要請に応じて出頭し、事情聴取を受けたのだ。

 警察署から出てきたC氏は報道陣の取材に応え、「ここまで大きな話になるとは思っていなかった。謝罪だけしてもらえていたなら、私がここ(警察)に来ることもなかっただろう。そもそも金銭的な要求などしていないのだから」とコメント。そのうえで、警察に伝えた新事実を明かした。

「(ネット上に)告発したあと、彼(キ・ソンヨン)から間接的に連絡があった。暴露された内容については認めるし、謝罪もするから、その代わりにあの話はなかったことにしてくれ、という趣旨だった」

 つまるところ、キ・ソンヨン側は事実の隠ぺいを図ったということか。これをC氏らに拒否されたために態度を硬化させ、法廷手段に打って出たのか──。
 
 キ・ソンヨンに関しては、父親が絡んだ投機に関する過去の違法疑惑も浮上している。こちらについては本人も軽率な行動と容疑を認めており、父親のみが捜査対象になったようだが、韓国国内でのイメージダウンは避けがたいものとなっている。

 C氏はこう続ける。

「キ・ソンヨンは真実の力を信じると話していた。私もそう思う。だからこそ警察当局には、誰の話が真実なのかをハッキリさせてほしいとお願いした」

 双方の間に妥協点は見出せない。問題解決までにはまだまだ時間がかかりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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