「ミスで試合を台無しに」ユーベに翻弄された冨安健洋、現地メディアも辛口評価! 「セリエAを魅了した若者が…」

2021年05月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ユベントス戦に先発し、フル出場で両SBをこなしたが…

ユベントス戦ではSBで起用された冨安。そのパフォーマンに現地メディアは手厳しかった。 (C)Getty Images

 前王者には、チャンピオンズ・リーグ出場権という大きな目標が懸かっていた。ボローニャにとっては、すでに消化試合だった。それでも、序盤に先制を許しての4失点黒星が、シーズンの最後を締めくくるのに好ましくないのは確かだ。

 現地時間5月23日に行なわれたセリエA最終節、ボローニャはホームで1-4と敗れた。開始6分に均衡を破られ、後半立ち上がりまでに4失点。終了間際にリッカルド・オルソリーニが1点を返すのが精一杯だった。

 前節、久しぶりのCBで厳しい評価を受けた冨安は、再び右SBで先発出場。後半から左SBに回ってフル出場している。

 現地メディア『Sport Mediaset』は採点で6点だったが、多くのメディアは及第点を下回る評価だった。衛星放送『Sky Sport』は5点。『Gazzetta dello Sport』紙も5点で、「セリエAを魅了した若者からしぼんでしまったのは確か。(左で)下降線のフィナーレ」とこき下ろしている。
 
 同じく5点の『calciomercato.com』も「攻撃してくる相手のMFにとても苦しんだ。ミスで試合を台無しに」と厳しい評価。『TUTTOmercatoWEB』は「SBに戻ったが、もっとも難しい夜に。どちらのサイドでもこの上なく苦しんだ」と伝えた。

 専門サイトの『bolognasportnews』も「先制点の場面でフェデリコ・キエーザのマークを忘れる立ち上がり。その後は、左サイドでプレーした後半も、全体的に月並みだったチームと同調した」と、ボローニャ全体同様に低調な出来だったと批判している。

『Corriere dello Sport』紙は、さらに厳しい4.5点と評価。「うまくいかず。最初の瞬間からキエーザに悩まされた」と、新進気鋭のイタリア代表アタッカーに苦しんだと報じた。

 2月末までは開幕から全23試合で先発フル出場を果たし、昨季からの評価をさらに高めた冨安だが、2度にわたる負傷離脱を経て、シーズン終盤戦はやや苦しんだ。

 イタリアでの2年目を終えた冨安は、去就も注目されている。終盤戦の出来は、今後に影響するだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

次ページ【動画】ユベントスを相手に4失点…。冨安のセリエA最終節のパフォーマンスはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事