「トッテナムが我々のために…」“奇跡”のトップ4入りにトゥヘルはライバルに感謝!「3、4分前には分かっていた」

2021年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自信を持ってポルトに乗り込む」とCL決勝にも意気込み

身振り手振りを交え、必死に指示を送るトゥヘル監督。(C)Getty Images

 現地時間5月23日に一斉開催されたプレミアリーグの最終節で、3位のチェルシー(勝点67)は、敵地でアストン・ビラと対戦。勝てば文句なしでチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得が決まる状況だったが、43分にベルトラン・トラオレにゴールを許すと、52分にもPKをアンワル・エルガジに決められ、2点を追う苦しい展開となる。

 その後、必死に食い下がり、70分に右サイドを抉ったクリスティアン・プリシッチのクロスにベン・チルウェルが左足で合わせて1点を返すも、結局反撃はそこまで。チェルシーは1-2で敗れた。

【動画】チルウェルのボレー弾で1点を返すも…チェルシーは最終節を飾れず

 この結果、クリスタル・パレスに快勝した4位(同66)のリバプールと順位は入れ替わったものの、5位のレスター(同66)がトッテナムに逆転負けを喫したため、かろうじて4位でフィニッシュ。最後は同じロンドンを本拠地とするライバルの力を借りて、トップ4に留まった。

 クラブのレジェンド、フランク・ランパードから指揮を引き継ぎ、なんとか任務を遂行したトーマス・トゥヘル監督は試合後、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに対応。「レスターの試合は少し前に終わっていたので、我々の試合が終わる3、4分前には結果は分かっていた」と冷静に振り返った一方で、「負けは決していい気分ではない」と、素直に喜べないモヤモヤ感を伝えている。
 
「今シーズンのストーリーだった。冷静さと正確さの欠如を克服するためには、多くのクリーンシートが必要だったんだ。今日もセットプレーから2失点し、難しい状況にしてしまった。今日はトッテナムが我々のために、最後まで仕事をやり遂げてくれたのがラッキーだった」

 29日には9年ぶり2度目の欧州制覇をかけ、マンチェスター・シティとのCL決勝を控える。47歳のドイツ人指揮官は「ポジティブな結果を得るために、細部を調整し、正確なプレーをする必要がある」と、プレミア王者攻略への糸口を説いている。

「我々はまだ若いチームであり、多くの選手が初めてのトロフィーを目指して戦っており、ビッグマッチは初めてでもある。私たちは学びながら改善していかなければならないが、我々はそれを成し遂げ、自信を持ってポルトに乗り込む」

 チェルシーはシーズン最終戦で有終の美を飾り、晴れて"自力"でも出場資格を得ることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部    

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