「このチームで2冠は無理」クーマンが“バルサレベル”とかけ離れたスカッドにチクり。自身の進退にも言及

2021年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最後の試合ではないと思う」

メッシ(右)とともに、クーマン監督(左)の去就に注目が集まっている。(C)Getty Images

 ロナルド・クーマン監督から注目発言が飛び出した。スペイン紙『AS』が伝えた。

 前節リーグ制覇の可能性が絶たれたバルセロナは、現地時間5月22日に開催されたラ・リーガ最終節で、最下位のエイバルと対戦。消化試合とはなったが、アントワーヌ・グリエーズマンのリーグ戦13点目で、1-0できっちりとシーズン最終戦を飾っている。

 就任1年目のシーズンを終えたクーマン監督は試合後、「トップに立てたはずの試合を2、3回落としてしまった」と今季を総括。そのうえで与えられたスカッドには、不満を露わにしている。

「バルサに来たとき、すでにチームは準備されていた。契約したのは(セルジーニョ・)デストだけだ。このスカッドは私がバルサで求めるレベルのものではない。それは明らかで、クラブの多くの人がそのように考えている。
 
 スカッドは未完成だ。そして、1シーズンでは変えられない。リーグで最も多くのゴールを決めた(85得点、次点はアトレティコ・マドリーとレアル・マドリーの67得点)が、その割合はバルサのようなチームが持っていなければならないものよりも低いものだった。結成されたばかりのチームで(国王杯と合わせ)2冠達成は無理だ」

 さらに、契約は1年残しながらも、ジョアン・ラポルタ会長は「サイクルは終わった」と述べるなど、注目を集める自身の進退にも言及している。

「これが(バルサで指揮を執る)最後の試合ではないと思う。8月に『タイトルを争って、勝ち取ってくれ」と言ってくれれば、サインするよ」

 大エースのリオネル・メッシとともに、去就が騒がれる58歳のオランダ人指揮官。ただ、クラブからのゴーサインさえあれば、本人の腹の内は決まっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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