レバンドフスキ、今季ラストワンプレーで前人未到の大記録達成!劇的展開に興奮隠せず「狂気の沙汰、SFの様だ」

2021年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

シーズン最多得点記録を最終節で更新

大記録達成に思わずユニホームを脱ぎ、感情を爆発させるレバンドフスキ。パバールはそんな大エースを抱きしめる。(C)Getty images

 大記録が誕生したのは、最終節のラストワンプレーだった。

 現地時間5月22日に開催されたブンデスリーガ第34節で、すでに9連覇を決めているバイエルン・ミュンヘンは、アウクスブルクとホームで対戦。ここまで40ゴールを奪い、クラブのレジェンド、ゲルト・ミュラーが1971-72シーズンに達成した、リーグのシーズン最多ゴール記録に並んでいるロベルト・レバンドスキは、記録更新に期待がかかるが、この日はチャンスで決めきることができない。

 それでも4-2とリードして迎えた90分だ。背番号9はレロイ・サネのシュートのこぼれ球にいち早く反応すると、GKを冷静にかわし、右足で流し込んでみせた。記録達成を見届けるかのように、試合はそのまま終了。ポーランド代表FWはチームの今季ラストワンタッチで、ブンデスリーガ史上、ナンバーワンの座に立った。

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 試合後、『fcbayern.com』のインタビューに応じたレバンドフスキは、大興奮で偉業達成の瞬間を振り返っている。

「狂気の沙汰のような感情だ。嬉し過ぎるね。90分間プレーして得点を奪えず、ラストプレーでゴールを奪った。サイエンス・フィクションの様だ。常に我慢強くいる必要があるんだ。チャンスが来ること、常に準備を整える必要性があったことは分かっていた」

 自らにボールを集め、必死になってサポートしてくれたチームメイトにも、賛辞を惜しまない。
 
「チームに感謝だ、何故なら今日は常に僕を探してくれた。それで僕はあのゴールを奪えたんだ。時々伝説的な記録のために戦わないといけない。これはそう簡単に実現されない。チームもこの記録の一部を担った。これは僕の現役生活の中で非常に特別で歴史的瞬間だよ」

 今後、前人未到の41ゴールが破られる日は来るのだろうか。記録達成を間近で見ていたヨシュア・キミッヒは「もし誰かがもう一度塗り替えるとしたら、それはまたロベルトだ」と語っている。

 なお、バイエルン公式サイトによれば、ブンデスリーガのシーズン最多得点ベスト8は以下の通りだ。

1位 41得点 ロベルト・レバンドフスキ(2020-21/バイエルン)
2位 40得点 ゲルト・ミュラー(1971-72/バイエルン) 
3位 38得点 ゲルト・ミュラー(1969-70/バイエルン) 
4位 36得点 ゲルト・ミュラー(1972-73/バイエルン) 
5位 34得点 ロベルト・レバンドフスキ(2019-20/バイエルン)
5位 34得点 ディーター・ミュラー(1976-77/ケルン)
7位 31得点 ピエール=エメリク・オーバメヤン(2016-17/ドルトムント) 
7位 31得点 ローター・エメリッヒ(1965-66/ドルトムント)

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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