中島翔哉のコロナ検査結果改ざん疑惑で、UAE行きの同行者、ポルトの会長&監督が調査の対象に? 現地紙が報じる

2021年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「会長と監督にも協力の要請があった」と報道

捜査に協力しているとされるポルトのダ・コスタ会長(左)とコンセイソン監督(右)。 (C)Getty Images

 今冬にポルトガル1部のポルトから、アラブ首長国連邦(UAE)のアル・アインに期限付きで加入した中島翔哉。その渡航に際して、新型コロナウイルスの検査結果を改ざんしたという疑惑が浮上し、現地で大騒ぎになっている。

 中島は新型コロナウイルスに感染していたにもかかわらず、検査結果を改ざんして出国し、UAEに向かったという疑いがもたれている。そもそもこの疑惑は、日本人MFが以前所属していたポルティモネンセのオーナーを務めるテオ・フォンセカ氏や、ポルトなど複数のクラブが関与しての移籍におけるマネーロンダリング疑惑の捜査から浮上したようだ。

 ポルトガル紙『A BOLA』によれば、この疑惑の捜査のため、すでに国内12か所の家宅捜索が行なわれた。対象となった施設にはポルトのクラブハウスや練習施設のほか、ポルティモネンセも含まれていたという。
 
 そのため、主体は明らかにされていないが、当局は中島に同行したフォンセカ氏の息子、テオ・リュウキ氏も調査の対象にしているようだ。

 また、ポルトのピント・ダ・コスタ会長、セルジオ・コンセイソン監督も調査に協力。現地では指揮官も捜査の対象となっていると報じられてファンの間に衝撃が走ったが、実際は「携帯端末の提出を求められ、それに全面的に協力した。パスワードも教え、冷静に対処している」とのことだ。

 中島の期限付き移籍について、クラブ間で合意したのが1月7日。中島は13日にUAEにわたり、16日に正式にサインしたとされる。​​​​​​もし、感染したことを隠して国外に渡航した場合は、「病気を広めた罪」として1~8年の禁固刑の可能性があるようだ。

 中島本人にどのように検査結果が知らされていたのかなどの詳細は、未だに明らかにされていない。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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