【ルヴァン杯】浦和が横浜FCを2-0で下してGS突破!関根の先制弾と汰木の華麗ショットが炸裂

2021年05月19日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

浦和が立ち上がりから主導権を握る

攻撃に厚みをもたらした関根。先制点は見事だった。(C)SOCCER DIGEST

 浦和レッズは5月19日、ルヴァンカップのグループステージ第6節で、横浜FCと対戦。2-0で勝利を収め、グループステージ突破を決めた。

 勝てば自力突破、引き分け以下なら敗退という状況だった浦和(グループ3位)は、4-1-4-1システムで臨む。GKにはここ2試合リーグ戦で出番のなかった西川周作。最終ラインは右から宇賀神友弥、トーマス・デン、槙野智章、山中亮輔。怪我から復帰したT・デンは今季初出場となった。アンカーは柴戸海、2列目は右から関根貴大、武田英寿、小泉佳穂、汰木康也という並び。そして1トップには興梠慎三が入った。

 対して、引き分け以上で突破が決まる横浜FC(グループ1位)は、4-4-2システム。GKには南雄太、4バックは右から岩武克弥、伊野波雅彦、中塩大貴、袴田裕太郎。中盤は2ボランチに瀬古樹と古宿理久。右サイドハーフにマギーニョ、左サイドハーフに小川慶治朗、2トップはジャーメイン良と渡邉千真という組み合わせだ。岩武は古巣戦、また古宿は、浦和の武田と青森山田高の同窓生対決となった。

 夕方まで降っていた雨が止み、涼しい風が吹くなかで始まった試合で、立ち上がりから積極的に仕掛けたのは浦和だった。

 3分、小泉が相手ディフェンスラインの裏に抜け出しGKをかわしてゴール前に横パスを供給。走り込んできた関根がこのボールを押し込み、浦和にさっそく先制点をもたらした。

 そこからも浦和が主導権を握っていく。6分には関根のドリブルから、7分には山中と汰木の連係でシュートチャンスを作り出していった。
 
 また守っては、守護神の西川が奮闘。10分にマギーニョにディフェンスラインを抜け出されたものの、ペナルティエリア外に飛び出してきた西川がシュートを頭でセーブし、難を逃れる。

 九死に一生を得た浦和は、その後ゲームを完全に支配。興梠のポストプレー、小泉、武田の巧みなパスワークで相手の守備陣を度々翻弄し、ゴールに迫った。

 後半に入っても流れは変わらず浦和ペース。50分、57分とチャンスを作ると、さらに61分、左サイドでボールを受けた汰木が右足を一閃。美しくカーブのかかったシュートがゴール右上に突き刺さり、浦和が追加点をゲットした。

 ここまで公式戦3試合連続ゴール中のキャスパー・ユンカーや、走力のある明本考浩を入れ、最後まで攻め手を緩めなかった浦和が、そのまま勝利。首位でグループステージを通過した。

 一方で横浜FCは後半に手塚康平、J最年長出場となる三浦知良を投入するなど、なんとか反撃を試みたが、なかなかチャンスを作れず無得点のまま敗戦。他会場の結果により(湘南と柏が引き分け)、惜しくもグループステージ敗退となった。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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