「こんなトミヤスは見たことがない」CB冨安健洋のパフォーマンスにボローニャOBが驚き!「ほとんど…」

2021年05月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

判断ミスで間接FKを献上、失点に絡むプレーも

CBで先発した冨安だが、そのパフォーマンスに厳しい声があがった。(C)Getty Images

 本来の位置でプレーした試合で厳しく評価されたのは、痛手かもしれない。

 ボローニャの冨安健洋は5月17日、セリエA第37節ヴェローナ戦で先発フル出場した。久しぶりにCBでプレーした日本代表DFだが、失点に絡むなどして酷評されている。

 開始早々にチームが先制を許した前半、冨安は16分に自陣ボックス内でGKフェデリコ・ラバーリアに至近距離でバックパス。守護神は手でボールを止めることになり、間接FKを献上した。

 前半のうち同点に追いついて迎えた後半の53分、ボローニャは追加点を許す。左からのクロスを、冨安がマークしていたニコラ・カリニッチに決められた。

 その後再び同点とし、黒星を回避したボローニャだが、イタリア・メディアは冨安をこき下ろしている。

 衛星放送『Sky Sport』や『TUTTOmercatoWEB』(「非常に苦しんだ」)は、及第点を少し下回る5.5点の採点だったが、『Sport Mediaset』や『calciomercato.com』は5点との評価。前者は「うまくいかない夜」、後者は「不確実なところばかりで中身なし。何度もマークを逃し、相手にスペース献上。悪かった」と批判している。
 
『Corriere dello Sport』紙も同じく5点でゲームワーストの採点。『Gazzetta dello Sport』紙は、さらに低い4.5点でワーストに選出し、「CBに戻り、うまくやることができなかった。愚かなバックパス」と断じた。ボローニャ専門サイトの『bolognasportnews』も4.5点で酷評している。

「エリア内の至近距離でFKを献上したのはセンセーショナル。CBとしては実質的にいつもタイミングが合わず、2点目の場面ではカリニッチにやられた。まだ準備できていない役割であることに、シーズン終盤の困難が加わった」

 同じくボローニャ専門サイトの『tuttobolognaweb.it』によると、OBのジュゼッペ・アナクレリオは、「トミヤスが非常に苦しんだ。ほとんど認識できないほどだった」と驚いている。

「これほど彼が困難に陥ったのは見たことがない。守備陣最強だから驚きだ」

 昨シーズンから右SBとして不動の評価を得ている冨安だが、一方で本職のCBとしてはたびたび批判を浴びている。シーズン後の去就も注目される中、この日のパフォーマンスが何かしらの影響を及ぼすことはあるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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