ティーレマンスの豪快ミドル弾でレスターがFA杯初制覇!チェルシーは1点が遠く、CL決勝に弾みをつけられず…

2021年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合終盤には幻の同点弾

先制後、喜びを分かち合うレスターの選手たち。(C)Getty Images

 現地時間5月15日に開催されたFAカップ決勝で、チェルシーとレスターが聖地ウェンブリーで激突した。

 レスターは16分にビッグチャンス。右サイドを駆け上がったカスターニュからのクロスに、エースのヴァーディーが中央で合わせるが、手前のDFにブロックされてしまう。さらに21分には、ティーレマンスのFKに反応したチャーラルがヘディングシュートを放つが、枠を捉えることができない。

 対するチェルシーは23分、マウントが敵陣中央からペナルティエリア手前まで持ち運び、そのまま左足を振り抜くが、ブロックに入った敵DFに当たり、ゴール右に外れてしまう。

 34分にはレスターにアクシデントが発生。故障を押して出場した守備の要であるエバンスがプレー続行不可能となり、5年前のリーグ優勝時に主力を担ったオルブライトンを投入する。
 
 スコアレスで突入した後半は攻守が激しく入れ替わる目まぐるしい展開となる。ただ、互いに最終局面で身体を張り、決定的な場面は作らせない。

 迎えた63分、レスターがついに均衡を破る。敵陣でのパスカットからゴール前中央でパスを受けたティーレマンスが右足を一閃。強烈なシュートをゴール左に突き刺した。

【動画】目の覚めるような強烈な一撃!ティーレマンスの豪快ミドルはこちら

 1点を追いかける形となったチェルシーは、直後にプリシッチとチルウェルを送り込み、必死の反撃に出る。78分にはそのチルウェルがヘッドで合わせるが、ここは相手守護神シュマイケルの好守に阻まれる。

 その後も、チェルシーはチャンスを作りながら、オフサイドによるゴール取り消しもあり、最後までネット揺らせず。試合はこのまま1-0で終わり、52年ぶりに決勝に進出したレスターがFAカップ初戴冠。奇跡のプレミア制覇(2015-16シーズン)以来のタイトル獲得となった。

 今月29日にはマンチェスター・シティとのチャンピオンズ・リーグ決勝も控えているチェルシーは、3年ぶり9度目の優勝はならなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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