「並外れている」圧巻ハット達成の21歳FWをペップが絶賛!「アグエロの後継者になるか」の問いには…

2021年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ウイングとしてやってきたが…」

ゴールに完全に背を向け、圧巻の一撃を放ったフェラン。その後も2点を追加し、見事にハットトリックを達成した。(C)Getty Images

 プレミアリーグの新王者となったマンチェスター・シティは、現地時間5月14日に行なわれた第36節でニューカッスルと対戦。2年ぶり7度目のリーグ制覇決定後の初戦で、4-3と逆転勝利を収めた。激しい打ち合いとなった熱戦で、強烈なインパクトを残したのがスペイン代表FWフェラン・トレースだ。

 まずはジョアン・カンセロのゴールで1-1と追いついた直後の42分、イルカイ・ギュンドアンのFKにニアで反応すると、ゴールに完全に背を向け、右足のヒールでワンタッチ。芸術的なシュートで鮮やかにネットを揺らした。

 これで勢いに乗った21歳は、2-3と再び勝ち越された64分にも、ガブリエウ・ジェズスのクロスに左足で合わせゴールに流し込むと、その2分後にカンセロのミドルシュートがポストに当たったところを詰め、一気に逆転弾まで奪った。見事にハットトリックを達成した若きアタッカーは、これで公式戦34試合で13ゴールとした。

【動画】芸術ヒール弾も炸裂!フェランの圧巻3発で"王者初戦"は逆転勝利!

 試合後、フェランは英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに応じ、この1週間を振り返っている。

「信じられない1週間だったよ。チャンピオンズ・リーグ(CL)の出場権を獲得し、プレミアリーグでも優勝し、僕はハットトリックを決めたんだ。とてもハッピーだ。日々、向上しようとしているし、チームメイトや監督からも学ぶようにしている。常に向上心を持って、CLの決勝に向けて準備をしていくよ」
 
 また、ジョゼップ・グアルディオラ監督もその活躍を称え、当初はウイングとして加入したフェランが将来的にシティの新たな9番(CF)になる可能性を示唆している。

「今晩だけではない。彼のイングランドでの最初のシーズンとその数字は並外れている。彼はウイングとしてやってきたが、ストライカーとして考えなければならない。彼は(9番に)なれるよ。(3点目の)ポストを叩いた場面は、それがどこに行くのか、彼は分かっていた。匂いで、ストライカーは直感的にどこにボールが届くかを知っている。彼にはそのような才能がある。1点目のゴールは素晴らしかったね。とても嬉しいよ」

 退団が決まっている"クラブ歴代最多ゴール男"セルヒオ・アグエロの後継者となるかの問いには、新戦力の獲得にも言及したうえで、こう答えている。

「何が起こるかはわからない。ストライカーを獲得するかもしれないし、しないかもしれない。彼は左でも右でもストライカーとしても使えるしね。いずれにせよ、シーズンは長すぎる。11人の選手だけでプレーすることはできないし、最高のストライカーを手に入れても全ての時間をプレーすることはできない。50人、60人、70人のトッププレーヤーが必要だし、アカデミーには2人、3人、4人と面白い選手がいて、来シーズンはきっと助けてくれるだろう」

 ブライトン、エバートンと残りのリーグ戦2試合を戦った後に、悲願の欧州制覇をかけ、チェルシーと相まみえるシティ。新進気鋭の若きFWは、チームを高みへと導くことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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