「許されないミス」「休憩が多すぎて…」失点と得点に絡んだサンプドリア吉田麻也、現地メディアの評価は?

2021年05月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

73分に失点に、79分に得点に絡んだ吉田

先発した吉田に対する評価はまちまちとなった。(C)Getty Images

 失点に大きく関与しただけに、厳しい評価があるのはやむを得ないか。

 サンプドリアの吉田麻也は5月12日、セリエA第36節のスペツィア戦で先発フル出場した。チームは2度にわたってビハインドを背負いながらも追いつき、2-2で引き分けている。

 先制点は15分、左サイドからのクロスを吉田らサンプドリア守備陣がクリアしきれず、こぼれ球をトンマーゾ・ポベガに流し込まれた。同点に追いついて迎えた後半73分には、吉田がポベガに裏のスペースを突かれ、さらにボックス内での切り返しに惑わされて勝ち越しゴールを許している。

 吉田は79分、セットプレーの流れからボックス内でシュート。これは相手守備陣に阻まれたが、その流れから同点弾をアシストする。クロスボールに競ってボールを胸で落とし、ケイタ・バルデのゴールをお膳立てした。

 失点と得点の双方に絡んだだけに、メディアの評価もまちまちだ。イタリア衛星放送『Sky Sport』は及第点を上回る6.5点をつけ、『Sport Mediaset』や『Corriere dello Sport』紙は及第点の6点。同じく6点のサンプドリア専門サイト『sampnews 24』は「先発復帰で試合最初はあまり簡単ではなかった。スペツィアがプッシュし、先制献上の場面で守備陣全体のミスは明白」と評している。
「その後は知性を示して良くなり続けた。後半は非常に注意深く、守備陣でもっとも確実。スペツィア追加点の場面では深刻なミス。だが、ケイタの得点をアシストしたことがパフォーマンスの光に」

 一方で、『TUTTOmercatoWEB』は5.5点と及第点を下回る採点。「(先制点で)ヘディングでボールに触れられず。スペツィアの速いボール回しに苦しんだ。後半はポベガの追加点であまりに簡単に抜かれた。同点弾で体をうまく使ってケイタにボールを渡したのは功績」と伝えた。

 『Gazzetta dello Sport』紙は、さらに厳しい5点をつけた。「ポベガに対して許されないミス」と断じ、アシストで「部分的に挽回」したが「休憩が多すぎで、クラウディオ・ラニエリ監督に叱責」と辛口だ。

 また、『Calciomercato.com』も指揮官に叱責されたとし、「ミスが多く、ジエゴ・ファリアスに苦しみ、頻繁に困難に陥った。スペツィア追加点の場面ではポベガにやられた」と批判。「ケイタをフリーにするトラップ、エマニュエル・ギャシへの対応で部分的に雪辱」としつつ、同じく5点と評した。

 サンプドリアは残り2試合でウディネーゼ、パルマと対戦する。吉田の安定したパフォーマンスに期待したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】サンプドリアが2度のビハイドを追いつき、ドローに持ち込む! スペツィア戦ハイライトはこちら

次ページ【動画】サンプドリアが2度のビハイドを追いつき、ドローに持ち込む! スペツィア戦ハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事