王者相手の劇的な同点劇、そして驚愕の一発が反響を呼んでいる。

　J１リーグの20節川崎フロンターレ対ベガルタ仙台の一戦が５月12日、等々力陸上競技場で行なわれ、２-２の引き分けに終わった。

　試合は川崎が２-１とリードして迎えた後半アディショナルタイム、仙台は敵陣でパスをつなぎながらチャンスを窺うと、中央でパスを受けたマルティノスが左足を鋭く振り抜く。強烈なミドルシュートが、目にも止まらぬ速さで川崎ゴールに突き刺さった。

　このゴールからほどなくして試合はタイムアップ。仙台は昨季王者から貴重な勝点１をゲットしたのだった。

　敗色濃厚のチームを救ったマルティノスは「川崎相手に難しいゲームをさせたと思う。勝点１にふさわしいゲームだった。ゴールを決めた時は何か怖いことをしてやろうと思っていたが、ゴールにつながって良かった」などと語り、仙台での初ゴールを喜んだ。