「弱々しく見え、創造性を発揮するよりも…」南野拓実はデビュー戦以来のフル出場も、地元メディアは最低評価

2021年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「復帰したミナミノは、本当に苦労した」

南野は試合終了までピッチに立つも、インパクトを残すことはできなかった。(C)Getty images

 南野拓実はサウサンプトンでのデビュー戦となったニューカッスル戦(●2-3)以来、3か月ぶりにフル出場を果たすも、その評価は厳しいものとなった。

 現地時間5月11日に開催された延期分のプレミアリーグ第32節で、17位のサウサンプトンは、同じくすでに1部残留を決めている13位のクリスタル・パレスとホームで対戦。規定により8日のリバプール戦(●0-2)に出場できなかった南野は、2試合ぶりにスタメン入りとなったなか、ホームチームは開始2分でいきなり先制パンチを食らう。

 FKからゴール前でボールを受けたベンテケに翻弄され、左足で叩き込まれた。それでもサウサンプトンは20分に反撃。ネイサン・レドモンドのクロスに反応したダニー・イングスが、ワントラップから絶妙なコントロールシュートでネットを揺らし、同点に追いつく。

 その後、41分には相手にPKを献上も、守護神フレイザー・フォースターが見事にストップし窮地を脱すると、後半開始早々の48分に得意のセットプレーから、チェ・アダムスが押し込み、逆転に成功。さらに75分には、イングスがダメ押し点も奪い、サウサンプトンは結局3-1の快勝で、公式戦6試合ぶりに勝利を収めた。
 
 ただ一方で、攻撃の中心のひとりとして期待された南野は、80分にようやくファーストシュートを放つなど、十分なインパクトを残すことはできず。地元メディア『Hampshire Live』の採点では、イエローカードをもらい、ハーフタイムに交代したヤン・ベドナレクをも下回る、チーム最低の4(10点満点、最高点はイングスの9)が付けられ、寸評も辛口なものとなっている。

「復帰したミナミノは、本当に苦労した。彼は弱々しく見え、創造性を発揮するよりも、より多くのポゼッションを許しているように見えた」

 サウサンプトンは残り3試合。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督も「順位を上げていくことが重要だ」と話したように、ひとつでも上の順位でフィニッシュを目指すなかで、日本代表FWは目に見える形で貢献することはできるか。

 ゴールは2月20日のチェルシー戦(△1-1)以来、遠ざかっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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