ワールドサッカーダイジェストが厳選!「移籍マーケット 今夏の主役候補TOP20」 ポール・ポグバ & イルカイ・ギュンドアン

2015年05月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「適正なオファーがあれば移籍する」と代理人。

今夏の「超目玉商品」がこのポグバ。代理人が語る移籍金の適正価格は1億ユーロだ。 (C) Getty Images

 今夏の移籍マーケットを賑わす主役候補を『ワールドサッカーダイジェスト』が厳選してお届けするシリーズ企画。
 
 第1回は、メガクラブがこぞって触手を伸ばす主役中の主役ポール・ポグバと、ドルトムントとの契約を更新しないことが決まったイルカイ・ギュンドアンの最新動向をワールドサッカーダイジェストがまとめた。
 
――◆――◆――
 
今夏の主役候補(1)
ポール・ポグバ(MF/ユベントス)
 
 ポール・ポグバは紛れもなく今夏の超目玉商品だ。桁違いのタレントを持つこの22歳のフランス人MFに、レアル・マドリー、チェルシー、バルセロナ、パリSG、マンチェスター勢(ユナイテッド&シティ)など、名だたる巨大クラブがこぞって入れ揚げている。
 
 代理人のミーノ・ライオラは、「適正なオファーがあれば移籍する」と発言。その「適正な」価格とはライオラ自身が言明しているとおり1億ユーロ(約140億)で、つまりR・マドリーがガレス・ベイル獲得に費やした推定9700万ユーロ(約136億円)を上回る史上最高額だ。
 
「売りに出してはない」と繰り返し強調するユベントスの首脳部も、この規模の巨額オファーが届けばさすがに抗えないだろう。
 
 実際のところユーベ首脳部は、この先何年もポグバを引き留めておくのは無理だと理解している。
 
 昨年10月には、エースのカルロス・テベスと並ぶチーム最高額の年俸450万ユーロ(約6億3000万円)で契約を延長した。しかし、クラブが用意できる条件としてはこれが限界で、この2倍、あるいは3倍の年俸を支払える上記のクラブがカネに糸目をつけずに獲得に乗り出せば、慰留するのは事実上不可能だ。
 
 すでにユーベには、ポグバの売却益を元手にワールドクラスのタレントを2~3人加えて、新たなプロジェクトをスタートさせる準備がある。
 
 ただし、退団のタイミングがもう1年先になるシナリオは十分考えられる。
 
 ポグバの夢は、「世界一の選手になってバロンドールを獲る」こと。彼が移籍を決断するとすれば、この夢の実現に近付くためだろう。したがって、金銭的な条件よりもチームの競争力やクラブの格が、新天地選びの決め手になるのではないか。
 
 2016年夏に母国フランス開催のEUROを控えており、今夏は環境を変えるタイミングとしては必ずしも適切ではない。移籍先のチームにうまく順応できるとは限らないからだ。
 
 仮に巨額オファーが届いても、それが自身の望むクラブからでなければ、自分を一人前に育ててくれ、居心地の良さを感じてもいるユーベでもう1年プレーする道を選ぶかもしれない。

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