「本調子でなくてもいるだけで違う」冨安健洋の絶大な存在感をイタリア紙が絶賛!「30億円以上の価値、安売りはしない」

2021年05月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「守備のジョーカーでリーダー」という見出しで特集

故障から戦列に復帰した冨安の存在感をイタリア紙が改めて称えた。 (C) Getty Images

 次節にも残留確定が迫るボローニャは、来季の編成が注目されている。人気銘柄である冨安健洋の去就に関する話題は後を絶たない。

『Corriere dello Sport』紙は5月5日、「守備のジョーカーでリーダー」との見出しで、改めて冨安の価値の高さを報じた。クラブはその慰留に努めるという。

 今シーズンの冨安は負傷離脱を余儀なくされるまで、リーグ最長のプレー時間を誇った。シニシャ・ミハイロビッチ監督は当初、本職のCBにコンバートしたが、年末からは再び右SBを主戦場に戻している。いずれにしても、最終ラインの全ポジションでプレーした冨安の万能性への評価は高い。

『Corriere dello Sport』紙は「いないとその不在を感じる。そしているときは、たとえ本調子でなく、半分の出来でも、変わらずに良い」と、一貫して冨安が好プレーを見せてきたと伝えている。

「浮き沈みが多かった選手たちの中で、安定して非常に高いレベルのパフォーマンスを続けることができた」

 同紙は「悪かったことはない。CBでもプレーできることを示した」としつつも、「CBでは完全に納得させられなかった」と指摘。一方で、「SBとしては大きく異なる」と、右サイドでの活躍をたたえた。

「その位置で彼はエネルギーと自信を出し、スタメンの座だけでなく信頼性も勝ち取り、リーグ有数の存在となった。その場所で、彼はより多くを、よりうまく出せると感じている」

 冨安に「2000~2500万ユーロ(約20億~31億3000万円)、あるいはそれ以上の価値」があるとした同紙は、「だれも軽々しく安売りすることは望んでいない」と報じている。

「ボローニャはあらゆる可能性、あらゆる選択肢を検討するはずだ。だが、リッカルド・ビゴンSDとフロントは、彼を残すために最大限を尽くすだろう」

 戦列に復帰した初戦の前節も、及第点の評価を受けた冨安。まずは残留確定への貢献が求められるが、その後への注目度も高まっている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】「ありえないトリックだ」冨安健洋が披露した華麗なテクニックはこちら
『Tuttobolognaweb』によると、ボローニャOBのジュゼッペ・アナクレリオは、地元メディアで「トミヤスはミハイロビッチにとって売却不可能だって?」と話した。

「彼は重要な選手だ。CBもSBもうまくやれるからね。わたしは驚かないよ」

 ふくらはぎを痛めている冨安は、別メニュー調整が続いており、4月25日のセリエA第33節アタランタ戦も欠場するとみられている。まずは、戦列に復帰することが重要だ。一方で、去就が騒がれるのも不可避。ボローニャと選手の決断が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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