「まさかCLに出場できない?」エムバペが足を引きずって決戦の地に上陸! フランス中に衝撃が走る【現地発】

2021年05月04日 結城麻里

当初は楽観的な見方が広がっていたが…

大一番への出場が危ぶまれているエムバペ。 (C)Getty Images

 キリアン・エムバペの姿に、フランス中が騒然としている。

 チャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝セカンドレグのマンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマン戦(現地時間4日夜)を前にした3日、パリSGのバスが現地の宿舎に到着。ところがバスから降りたエムバペが、足を引きずっていたため、ソーシャルネットに火が付いた。

 エムバペはホームでのファーストレグ(4月28日、1-2)開始直前に、右太ももを手で押さえて苦渋の表情をみせていた経緯がある。試合中も冴えず、見せ場をつくれないまま敗北した。怪我は大腿部の打撲または筋肉拘縮で、リーグ・アン第34節のメス戦(4月24日)で削られたもの。このためエムバペは、シティ戦に次いで行なわれた第35節のランス戦(5月1日、1-0)に出場せず、2日のトレーニングにも参加しなかった。

 ただ、クラブや近親者たちの情報から楽観的な見方も広がっており、遠征メンバーにも入ったため、サポーターはひとまず安堵していた。メディアの議論は「エムバペを先発させるべきか、それともジョーカーで投入すべきか」だった。
 
 そんなところに、今回の映像が出たからたまらない。しかもマウリシオ・ポチェティーノ監督も、「私はキリアンの状態を心配している」と語り、現地で行なわれる3日のトレーニングも個別メニューになることが判明した。

 フランスではありとあらゆる憶測が広がっている。「あの姿はまるで年寄りの歩き方。大根役者だな」(ソーシャルネット)と笑うファンや、「敵を攪乱する目的かも?」(討論番組司会者のエステル・ドゥニ女史)など、演技説もあがった。

 こうした憶測に対して、討論番組に出演していた元ポーランド代表リュドビク・オブラニャックは、「ペップ・グアルディオラ相手にそんなことをするはずがないし、しても意味がない」と反論した。

「太ももの筋肉拘縮というのは、エコーでも見えない非常に厄介な代物。痛みが消えたと思ってプレーすると、スプリントした途端に再発することもあって、なかなか治らない。医者に判断材料がない以上、本人が判断するしかないが、僕は『選手の健康第一』と思っている」

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