「勝点はどう見直すの?」北朝鮮が表明した“W杯予選不参加”を韓国メディアが憂慮! 「大きな関心事だったが…」

2021年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ピョンヤン決戦の0-0も「韓国の勝利」扱いになる!?

W杯2次予選突破に向けて好調を維持していた北朝鮮。韓国での集中開催を前に“予選撤退”を決断した。(C)Getty Images

 東京五輪に続いて、北朝鮮がカタール・ワールドカップ予選への不参加を表明した。

 現地月曜日、韓国メディアが一斉に報じたのが、懸念されていたひとつの動向だ。AFC(アジアサッカー連盟)から大韓サッカー協会に連絡が入り、北朝鮮サッカー協会が6月に韓国で集中開催される予定のワールドカップ・アジア2次予選に参加しない旨を通達してきたという。すでに7月の東京五輪への不参加を決めている同国だが、今回も理由は「新型コロウイルスの感染拡大」と記されていた。

 2次予選のグループHで、北朝鮮は韓国、トルクメニスタン、レバノン、スリランカと同居。5試合を消化して勝点8を稼ぎ、1~4位までが1ポイントのなかでひしめき合う激戦区で存在を示していた。だが各グループ1位と、同2位のなかで上位の4チームが最終予選に進出できるレギュレーションにあって、みずからその道を閉ざしてしまった格好だ。

 全国紙『スポーツソウル』は「訪韓となれば大きな関心事となっていたはずだが、集中開催が決まってからなんら(北朝鮮側から)反応がなかった」と報じ、想定内の事態だったと論じた。スポーツメディア『news1』も「やはり決まってしまった。2次予選は大幅な日程変更が求められる」など、淡々と事実だけを伝えている。
 
 そんななか、北朝鮮の辞退を受けて"勝点"の行方を注視したのがスポーツメディア『Sportal Korea』だ。北朝鮮が戦うはずだった残る3ゲームは、相手チームの不戦勝になる可能性が高いが、すでに消化した5試合の勝点も見直されるべきではないかと主張している。

「2019年10月にピョンヤンで行なわれた北朝鮮vs韓国戦は0-0のドローに終わった。北朝鮮が予選継続を断念したのなら、あのゲームも韓国の勝利として扱われるだろう。ただそうなればライバル(レバノン)もポイントを伸ばす結果となり、かならずしも韓国が有利になるというわけではない。もうひとつの選択肢は、北朝鮮のすべての試合を勝点対象外とする案だ。いずれにせよ大韓サッカー協会は『まだ(勝点)をどう計算するかは決まっていない』としている」

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