「これが君の感謝なのか?」浅野拓磨に怒り狂ったパルチザンの元セルビア代表MFが心境を吐露!「失望している」

2021年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

浅野は22年6月までの契約解除を宣言

パルチザンとの契約を解除すると発表した浅野。(C)Getty Images

 5月2日、セルビア1部のパルチザンに所属する浅野拓磨は、クラブとの契約解除に至ったと自身のブログとSNSで報告。しかし、クラブ側は「契約違反である」と反論。国際サッカー連盟(FIFA)の管轄組織に提訴を辞さない姿勢を見せている。

 この一報は、セルビア内でも大きな反響を呼んでいる。現地紙『BLIC』は「フットボール界においてこれ以上ない衝撃的な出来事」と伝えた。同紙によれば、パルチザンはこの件をFIFAの仲裁裁判所に持ち込み、300万ユーロ(約3億7500万円)を要求すると報じている。ただ、法的な決着がつくまでには2年間かかるだろうとの見通しだ。

 また、パルチザンの副キャプテンを務める、元セルビア代表のラザール・マルコビッチも怒りを露わにしているという。『BLIC』が報じた。

 マルコビッチは、「正直なところ、聖なる日の今日に言葉が出ないほど失望している。これは私自身、そしてチームメイト全員を代弁して言えることだ。明日のトレーニングでは、チームとしてこの話題を乗り越えなければならない」と語ったという。

 そして、「誰もがお金のために働いているし、給料をもらうべきだ。だが、何かをするときには方法とタイミングがある。僕は何か月も何年もチームメイトと、聖なる紋章のために戦ってきたんだ」と浅野の今回の契約解除宣言に、憤慨を露わにしたようだ。
 
「パルチザンに来た外国人選手は、いつも私たち全員から尊敬され、尊重されてきた。彼らが少しでもホームに感じられるように、試合に集中できるようにサポートしてきた。もちろんアサノの場合も同じだ。彼は自分の人生のためにプレーし、チームのためにゴールを決めた。だが、それは彼がフィールドでひとりで決めたものではない。それの返礼がこれか? これが君の感謝なのか?」

 また、このように続けたという。

「シーズン終了とカップ戦決勝の3週間前に、監督、チームメイト、そしてクラブ、チーム全体を置き去りにするなんて。すべての電話を切り、誰にも別れを告げず、日本に行く? あの日の夜、アウェーゲームからバスで戻ってきた私たちは何が起こるのか分からないまま、笑顔で一緒に幸せな時間を過ごしていたんだ。これは前代未聞のことだよ」

 現地の報道では浅野はすでに日本に戻ったとも報じられている。果たして日本人ストライカーは、元同僚となってしまった仲間の言葉をどう受け止めるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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