「誰もが虐待や侮辱を受けるべきではない」メッシが英クラブのSNSボイコットに賛同! 2億到達のフォロワーへ長文で思い綴る

2021年05月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシも30日から個人的な投稿はしていない

SNSを通じて全世界のフットボールファンに呼びかけたメッシ。(C)Getty Images

 イングランドのプロクラブは、現地時間4月30日15時から5月3日23時59分までツイッターやフェイスブックなど、SNSの更新を停止するボイコットを実施している。これはSNS上で選手などに向けた人種差別や暴言に対する、抗議の意味が込められている。

 この運動に、ラ・リーガのバルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシも賛同の声を上げた。

 メッシは1日、自身のSNSのフォロワーが2億人に達したことを報告。しかし、「今はそれを祝う理由にしたくない」と綴り、ファンに向けて祝福よりもオンラインでの対応を見直すよう、長文のメッセージを投稿した。

「いつも皆さんからもらっているサポートや愛には感謝している。けれど、このSNS上のプロフィールの背後には、笑ったり、泣いたり、楽しんだり、苦しんだりしている生身の人間、つまり感情を持った人間がいることを認識すべき時だと思う。

 SNS上の不正行為をなくすために、声を上げていこう。匿名でも、有名人でも、スポーツ選手でも、審判でも、ゲーム仲間でも、すべてに関係のない人でも、人種や宗教、思想、性別に関係なく、誰もが虐待や侮辱を受けるべきではない」

 また、自身もこうした非難を浴びた経験があると認め、SNSを運営する企業にもそれ相応の対応を求めたいと訴えている。
 
「ここにいる2億人のフォロワーには、SNSを安全で尊敬に満ちた場所にするために存在する、2億分の理由であってほしい。侮辱されることを恐れず、好きなことを共有できる。侮辱や人種差別、虐待や差別は永遠にその外にある。皆にはこの聖戦に参加して、僕を支えてほしい。

 このキャンペーンを実施したイングランドのサッカー関係者の皆さんのアイデアに祝福と感謝を送ります」

 そしてメッシは文末に「#EnouchIsEnough」「#StopOnlineAbuse」「#EnoughIsEnough」と3つのハッシュタグを添えた。これは今回の運動に賛同する意志を示すものだ。

 フットボール界のみならず、SNS上では人種差別などのトラブルが後を絶たない。この運動は、その流れを変える一助になることを、世界的なスター選手も望んでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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