2位琉球に昇格組の相模原はいかに立ち向かうか。三浦監督が強調するのは“継続”

2021年05月01日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ベースは良い守備から。それは次の琉球戦でも続けて」

主将でディフェンスリーダーの鎌田(24番)を中心とした堅牢な守備には定評のある相模原。琉球戦で今季初の連勝を飾れるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 前節のジェフユナイテッド千葉戦は1-0の完封勝利を収めたSC相模原。52分、舩木翔のロングスローを起点に、最後は白井達也が押し込んでネットを揺らす。この1点を守り切り、2-1で逆転勝ちした4節の大宮アルディージャ戦以来の白星を掴み取った。

 千葉戦で特筆すべきは、相手の攻撃をシャットアウトした強固な守備だ。組織的なブロックで隙を与えず、球際では個々が粘り強く戦い、ピンチを未然に潰す。意思統一された堅実なディフェンスは最後まで緩まず、ゴールに鍵をかけた。

 まずは守備――そのスタンスは5月1日にホームで迎えるFC琉球戦でも変わらなそうだ。三浦文丈監督は「ベースは良い守備から。それは次の琉球戦でも続けて」とイメージする。

「自分たちの基本は、しっかりとした粘り強い守備をして、簡単にやられないこと。そこのところをもう一回。この間(千葉戦)もそういうふうに確認しながら戦って、結果的に勝点を取ることができた」

 10節を終えた時点の成績は、2勝4分4敗の勝点10で16位。現時点でクリーンシートは計4試合。守備をストロングとするJ2初参戦の昇格組としては決して悪くない成果だ。
 
 琉球戦でも、その強みを前面に押し出して、勝機をうかがう。

「(琉球は)最初に点を取ると自分たちでリズム良くボールを動かせるし、相手が出て行かざるを得ない状況で動かすのが上手いチーム。だから、簡単に失点しないこと」

 ある意味、割り切って守勢に立ちつつ、「琉球さんのウィークを徹底的に突いていく」。したたかな戦いぶりで、今季はまだ果たせていない連勝を飾りたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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