「足首を破壊」パリSGのセネガル代表MFが仕掛けた“踏みつけタックル”に反響「キャリアを終わらせる類の…」

2021年04月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「悪意があったわけではない」と擁護する声も

パリSG対マンC戦の主審を務めたドイツ人のフェリックス・ブライヒさんに、レッドカードを提示されるゲイエ。(C)Getty Images

 チームを窮地に追い込む不必要なタックルだった。

 現地時間4月28日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝の第1レグで、パリ・サンジェルマンはマンチェスター・シティにホームで1-2と逆転負けを喫した。

 この試合で小さくない反響を呼んでいるのが、パリSGのセネガル代表MFイドリサ・ゲイエの危険なアフタータックルだ。

 71分にゴール正面からのFKをリャド・マハレズに叩き込まれ、マンチェスター・Cに逆転を許した6分後だった。

 パリSG陣内のやや右サイド寄りでボールを受けようとしたイルカイ・ギュンドアンに対し、マークの対応が遅れたゲイエは背後から足裏を見せたスライディングタックルを強行。これがギュンドアンの左足のアキレス腱あたりを踏みつける格好となり、主審からレッドカードを提示され、一発退場となったのだ。

 数的不利となったパリSGは反撃に転じるどころか、中盤での守備を強化するために、CKでマルキーニョスの先制ゴールをアシストしていたアンヘル・ディ・マリアに代えてダニーロ・ペレイラを投入する羽目になった。

【動画】ゲイエの"踏みつけタックル"シーンはこちら(49秒~)
 

 ゲイエの"踏みつけタックル"に対し、敵国イングランドの各メディアは様々な反応を示している。

 英ラジオ局『talkSPORT』は、「恥ずべきチャレンジで、ギュンドアンは足首を破壊されていたかもしれない」と話し、英メディア『GIVEMESPORT』は、「キャリアを終わらせる類のタックルだ」と痛烈に批判した。

 一方、英放送局『BT Sport』でこの試合のコメンテーターを務めたジョー・ハート(トッテナム)は、「彼はゲームの雰囲気に呑まれていたが、すぐに間違いを起こしたと理解した」と語れば、同席していたオーウェン・ハーグリーブス(元マンチェスター・ユナイテッドなど)も「(タックルの)タイミングが非常に悪かったものの、悪意があったわけではない」と擁護する声も上がっている。

 試合翌日にゲイエはインスタグラムに、「失望させて申し訳ない。(第2レグを)一緒に戦うことはできないけど、何も心配していない。私はみんなを信じている」と投稿し、自身の軽率なプレーをチームメイトに謝罪した。

 パリSGが逆転で2シーズン連続の決勝進出を決めるためには、2-0もしくは3点以上奪っての勝利が勝ち抜けの条件となる。

 注目が集まるCL準決勝第2レグは5月4日にマンチェスター・Cのホームで行なわれる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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