「卑猥なコメントをしてしまった」元ドイツ代表の名DF、児童ポルノ画像送信で有罪判決に涙

2021年04月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

2002年の日韓W杯では決勝進出に貢献

グレーのスーツと黒のマスク姿で裁判所に出廷したメッツェルダー。自身が小児性愛者ではないことを涙をながらに訴えた。(C) Getty Images

 ドイツ国内で大きな注目を集めた裁判で名ディフェンダーが有罪判決を受けた。

 現地時間4月29日、デュッセルドルフ行政裁判所は元ドイツ代表DFのクリストフ・メッツェルダーに対して、執行猶予付きの禁錮10か月を言い渡した。

 現在40歳のメッツェルダーは約300枚の児童ポルノ画像を所持したうえ、2019年7月~9月にかけてメッセージアプリの『Whatsapp』を使って、3人の女性に計29枚の同画像を送信した容疑で起訴されていた。

 ドイツの通信社『SID』によると、この日、グレーのスーツと黒のマスク姿で出廷したメッツェルダーは証言台で、「インターネット上で見つけた違法画像をスクリーンショットし、それをチャット上でシェアした」と供述。罪を認めたという。
 
 さらに、「チャット上では卑猥なコメントをしてしまったが、これまで子供に虐待を加えたことは一度もない。あくまでもデジタルの世界での出来事だった」と、自身が小児性愛者ではないことを涙ながらに訴えたようだ。

 メッツェルダーは現役時代、屈強なCBとして鳴らし、ドルトムントやシャルケ、レアル・マドリーなどの名門クラブでプレー。ドイツ代表としては、2002年の日韓ワールドカップの決勝進出に大きく貢献するなど、47キャップを記録した。

 2013年の現役引退後は広告代理店の経営やテレビ解説者として活動。地元クラブのTusハルテルンの会長を務めるなど幅広く活躍していたが、今回の愚行によって、これまでのキャリアを大きく傷つけてしまった。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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