直撃! ワールドサッカーダイジェスト編集部 「今夏の移籍市場」を根掘り葉掘り

2015年05月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ポグバの商談、ユーベの要求は1億ユーロ!

今夏の主役はこのポグバで決まり! 移籍金の史上最高額を塗り替える可能性も。 (C) Getty Images

 サッカーダイジェストWebが、ワールドサッカーダイジェスト編集部を直撃!
 
 サッカーと雑誌作りに情熱を傾ける編集部を定期訪問して、世界のサッカーの最新事情からワールドサッカーダイジェスト最新号の内容まで、根掘り葉掘り聞き出します。
 
――◆――◆――
 
――いよいよシーズンも大詰め。タイトルの行方とともに、気になるのが移籍マーケットです。『ワールドサッカーダイジェスト』は5月7日発売の最新号で移籍を特集していますね。
 
編集長:特集企画は「夏の移籍 先取りパーフェクトガイド」。今夏の移籍マーケットの入門編という位置づけで、注目銘柄をずらっと網羅しながら、有力クラブの動向にもググッと迫った一冊です。
 
――昨年は、ワールドカップ後ということもあって大きな動きがあった、いわば激動のマーケットでした。
 
編集長:メガディールが続出した夏だった。スアレス、ディ・マリア、ハメス、アレクシス・サンチェス、セスク……。
 
リーガ担当B:ハメスはまさにワールドカップでの活躍が、移籍につながった。
 
――この夏ですが、目玉はやはり……。
 
編集長:そう、ポグバ。
 
プレミア担当A:本誌企画では、バルサ、マドリー、シティ、チェルシーがポグバをトップターゲットとしている。
 
セリエ担当A:ポグバはとんでもないタレント。いままでにないタイプで、22歳とまだ若いし移籍金の史上最高額を塗り替えるんじゃないかな。
 
――点を取るFWなら分かりますが、中盤の選手でそれはすごい。
 
編集長:MFとしては得点力が傑出している。シュートが本当にうまい。ミドルをズドンと突き刺すだけじゃなく、コースを狙い澄ますコントロールショットが巧み。コンスタントに年間10ゴールは狙えるだろう。それにスルーパスも出せる。
 
プレミア担当B:かつてのバラックみたい。
 
――移籍市場専門記者、ディ・マルツィオさんの見解は? 本誌にご登場願っていますよね。
 
リーガ担当A:ユーベの要求は1億ユーロ、それが交渉の出発点と。
 
――ユーベはそもそも手放しますか?
 
編集長:すべては値段次第だけど、売る気はある。
 
――買い手は?
 
編集長:すでにパリが接触したみたいだね。
 
リーガ担当A:会長の夢なんでしょ。ポグバの獲得は、アル・ケライフィ会長の。
 
リーグ・アン担当:ただ大きな問題があって、この夏は6000万ユーロしか使えないんです。FFPの規約違反の制裁で。だからポグバ獲得は現有戦力の売却、あるいは移籍金の一部に組み込むことが大前提となる。
 
編集長:そう。でも、パリにはユーベが欲しい選手がいる。カバーニやヴェッラッティ。この2人がセットになったディールは十分に魅力的。
 
プレミア担当A:あるいはチェルシーも? オスカールを差し出して。ユーベはトップ下のトップタレントも狙っているよね。
 
プレミア担当B:チェルシーはポグバが来たら、セスクがトップ下か。まあ、いまも2枚のセントラルMFとトップ下の3人はかなり流動的だから問題はないだろうけど。
 
編集長:ただ、ポグバはインサイドハーフがベスト。ボランチよりもう1列前。いずれにしても、8000万ユーロが交渉のスタートラインかな。
――では、ポグバ以外の注目銘柄は?
 
ブンデス担当:デ・ブルイネじゃないですか。シティが代理人と接触したようです。チェルシーの買い戻しもありそうですね。
 
プレミア担当B:マティッチの例もあるしね。ただ、本人がプレミアを敬遠する可能性はあるな。
 
ブンデス担当:実はバイエルンという話もあって。
 
――バイエルンはスターリングも狙っていますよね。
 
プレミア担当A:サッカーダイジェストWebの番記者コラムで、リバプール担当のピアース記者が書いていたよね。契約はあと2年残っているから、リバプール的には決断を焦る必要はない。来シーズンもリバプールに残るんじゃないかな。
 
リーガ担当A:本人はバルサに行きたいんじゃない? バルサ的な選手だなって、プレーを見て直感的にそう思った。ボールテクニックは優れていて、スピードがあって、点が取れる。イニエスタのポジションにぴったりだって。

次ページユナイテッドはまたまた大刷新か。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事