【岩本輝雄のCL展望】変幻自在のチェルシーは侮れない。勢いのあるパリの別格トリオも注目

2021年04月26日 岩本輝雄

パリとシティの一戦は点の取り合いに?

いよいよCLのベスト4が始まる。どこが優勝してもおかしくない強豪同士のバトルが楽しみでならない(左上から時計回りでレアルのモドリッチ、チェルシーのマウント、シティのデ・ブルイネ、パリのネイマール)。(C)Getty Images

 いよいよCL(欧州チャンピオンズ・リーグ)のベスト4が始まる。レアル・マドリーとチェルシー、パリ・サンジェルマンとマンチェスター・シティが激突。どこが優勝してもおかしくない強豪チームが揃ったね。

 今はコロナ禍だからテレビ観戦となるけど、以前は毎年のようにこの時期はヨーロッパに行って、CLや各国リーグを現地観戦していた。それを思うとちょっと寂しいけど、画面越しでも熱い戦いが見られるはずだと期待している。

 レアル対チェルシーは、下馬評ではレアル有利という声も聞こえるけど、そう簡単には行かないと思う。たしかに、現チームの戦力を見れば、CLの常連でもあるレアルに分があるかもしれない。左足を負傷しているセルヒオ・ラモスが出られるかどうか微妙だけど、同じく怪我で戦列を離れていたクロースは戻ってきそうだし、先日のべティス戦ではアザールが復帰。手強いチームであるのは間違いない。

 その意味でチェルシーはやや見劣りするけど、一筋縄ではいかないと思わせるのは、やっぱり監督のトゥヘルの存在だ。一言で言えば、"勝ち方を知っている"監督だよね。昨季にはパリをCLでクラブ史上初のファイナル進出に導いた。結果は準優勝だったけど、その実績は大きい。昨年末にパリで解任の憂き目も、今年初めにチェルシーの監督に就任して、欧州4強入りを果たせば、FAカップでは準決勝でシティを破って決勝に駒を進めている。

 変幻自在の戦術でチームを勝たせるトゥヘル監督が、レアル戦ではどんな策を打ってくるか。対戦相手によって柔軟に戦い方を変えてくるだけに、用意周到な準備をしてくるはず。一方のレアルで注目は、ラ・リーガの得点ランキング2位のベンゼマ。CLではここまで5得点と寂しい数字だけど、この円熟の点取り屋が期待通りの活躍を示せば、勝機はグッと高まるだろうね。

 第一戦はホームのレアルが主導権を握りそうだけど、チーム状態は今、決して良いわけではない。チェルシーがつけ入る隙は十分にある。もっとも、レアルぐらいになると、ホームとかアウェーとかあまり関係ないかもしれない。たとえホームで勝てなくても、アウェーで勝てばいいんでしょ、という余裕がある。それだけの力、伝統があるからね。
 
 このレアル対チェルシーよりも個人的に楽しみにしているのが、パリ対シティの一戦だ。両チームにはレアルと同じぐらいワールドクラスの選手が揃っているし、テンションの高いゲームになりそうだ。

 トゥヘルを解任したパリはOBのポチェッティーノを監督に招聘。リーグ・アンでは熾烈な優勝争いを繰り広げている一方で、CLの決勝トーナメントではバルサ、バイエルンと優勝候補を下しているだけに勢いはあるし、チームとしても自信を深めているはず。

 パリは組織力で戦うというよりも、強烈な個で勝利を掴み取っているよね。ネイマール、エムバペ、ディ・マリア。とにかく、この3人は別格だよ。戦術を凌駕する数少ないタレントで、ワンプレーで勝負を決められる。

 知将ペップ率いるシティは、先日のカラバオ・カップ決勝でスパーズを下して優勝と、パリ戦に向けて弾みをつけたよね。この試合で攻撃の要デ・ブルイネが故障から先発復帰したのも好材料だ。

 第一戦、シティは敵地に乗り込むけど、自慢のポゼッションで相手を押し込むか。コンパクトな陣形を保ち、ラインを高く設定してアグレッシブに仕掛ける。そんなシティの背後をパリのアタッカー陣が狙っていく。

 どちらもボールを持って前を向けば、余計なことはしないで、縦に素早く攻める。攻守の切り替えも素早く、激しい攻防の連続で、少しも目が離せない試合になるんじゃないかな。3-3とかスコアが大きく動きそうな予感がする。

 欧州のフットボールシーンを盛り上げるふたつのビッグマッチ。今から楽しみでならないね。

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