「残念だ、トミヤスがいれば…」5発大敗のミハイロビッチ、冨安健洋の不在に嘆き! 「緊急事態だ」

2021年04月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「彼らがいればアタランタと渡り合えた」

大敗に冨安(右)の不在を嘆いたミハイロビッチ監督(左)。 (C)GettyImages

 セリエAでもっとも多くのゴールを決め、欧州でも屈指の攻撃力と評されるアタランタが相手では、大量失点を喫しての敗戦もあり得ることだ。だが、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、冨安健洋が不在だったことを嘆いている。

 4月25日に行なわれたセリエA第33節で、ボローニャはアタランタに敵地で0-5と大敗した。ミハイロビッチは、前半終盤のPKや後半序盤のレッドカードの判定に不満を表している。イタリア衛星放送『Sky Sport』で「それらで試合がゆがめられた」と述べた。

「今回が最後であることを願う。アタランタは勝利にふさわしかった。だが、最初は拮抗していたし、どちらがゴールを決めてもおかしくなかったんだ。あれはPKじゃないよ。そうじゃなければ、1試合でPKが10本になる。だが、ボローニャにはああいうPKが与えられない」

 一方で、ミハイロビッチは「守備陣が緊急事態だ。両サイドのレギュラーが2人ともいない」と冨安とミッチェル・ダイクスの不在が大きかったと話している。

「残念だよ。トミヤスとダイクスがサイドにいれば、われわれは渡り合えたはずだからね」
 そのうえで、ミハイロビッチは「選手たちはよくやった。残念ながらこうなったが、0-1で5回負けるより0-5で1回負けるほうが良い」と続けた。

「われわれが間違えたのは、ホームでのローマ戦だけだ。姿勢はつねに正しかった。選手たちにはアイデンティティー、自信、メンタリティーがある。どのチームが相手でも恐れず、勝利を目指し、同じように戦っている。これは2年半の仕事の成果だ」

 ミハイロビッチは先日、オーナーのジョーイ・サプートと今後を話し合った。冨安の去就も騒がれるだけに、マーケットでの動きは日本人ファンにとっても気になるところだ。

 指揮官は「(コロナ禍で)理想的な世界ではなくなった。だから、われわれは売らなければならない。これから、どう売るかを見ていく必要がある」と述べている。

「私は、だれもウチの選手を買えないことを願っている。どうなるかは、様子をみよう。今は残り5試合に集中だ。それから総括し、可能なところを改善していく」

 ミハイロビッチが高く評価する冨安の今後はどうなるのか。ボローニャの選択が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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