現地時間４月25日に行なわれたベルギー・カップ決勝で、ヘンクはスタンダール・リエージュを２-１で下し、優勝を決めた。

　この試合で先制ゴールを挙げたのが、伊東純也だ。48分、クリスティアン・トルストベットのインターセプトを起点にショートカウンターで攻め上がると、テオ・ボンゴンダからパスを受け、GKとの１対１を制してシュートを流しこんだ。

　その後は１点ずつを奪い合い、１点差を守り抜いたヘンクが、８シーズンぶり５度目の戴冠を果たした。

　試合後、トルストベットは現地紙『Het Laatste Nieuws』にコメント。「前半は膠着状態だった」としつつも、後半のチームは「素晴らしい出来だったんじゃないか」と自画自賛している。
 

　さらに、先制弾を奪った伊東についても称賛した。

「イトウの美しいゴールの後、僕らはゲームをコントロールすることができた。最後に１点取られて相手にプレッシャーをかけられてしまったけれど、いい勝利だと思う。

　イトウと僕らはさまざまな方法でコミュニケーションを取っているよ。彼は良いヤツだ。英語をあまり話さないけれど、僕らはサッカーという共通の言語があるから、それで話すんだ」

　優勝セレモニーの後、伊東は自身のインスタグラムを通じてロッカールームで皆が狂喜乱舞する様子をライブ中継。自身はその騒ぎの輪には加わらないものの、同僚たちと笑顔で戯れる様子を公開していた。

　ヘンクは現地時間31日から、レギュラーシーズン上位４位で行なうプレーオフ１を戦う。仲間からも厚い信頼を寄せられている快足アタッカーの躍動に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部