【J1採点&寸評】横浜×名古屋|新システムを導入した横浜が攻守に名古屋を圧倒。完封勝利で連敗を止める

2015年05月06日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

初スタメンのGK飯倉は及第点以上の出来。

【警告】横浜=中町(33分)、喜田(69分) 名古屋=田中(26分)、田中(45+1分)
【退場】名古屋=田中(45+1分)
【MAN OF THE MATCH】齋藤 学(横浜)

【試合内容】
 3-4-2-1のミラーゲームを仕掛けた横浜は、不慣れなシステムだったものの、個々が落ち着き払ったプレーでゲームを優位に進め、アデミウソンのゴールでリードを奪う。一方の名古屋は前半の終了間際に田中がこの日、2枚目のイエローで退場。ひとり少ない状況で後半を迎えることに。
 
 反撃を試みたいアウェーチームだったが、51分に早くも中町に2点目を決められて意気消沈。2点のリードを奪った横浜は無理に急ぐことなく、確実にボールを保持しながらゲームをコントロールし、勝点3を手繰り寄せた。

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【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
今季初の3バックを導入。相手のボールの出どころを抑えつつ、齋藤の個人技からアデミウソンが先制弾を突き刺し、後半早々に中町が加点。相手の低調な出来もあったが、ほぼパーフェクトな勝点3だった。
 
名古屋 4.5
指揮官が「一番重かった」と語るように、連戦の疲労によりチーム全体の運動量は極めて少なく、最後まで良いところなく敗れた。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
今季リーグ戦初スタメン。いくつかの危ない場面でも安定したセービングを披露。攻撃を促す素早いフィードも光った。
 
DF
22 中澤佑二 6.5
3バックのセンターを務め、最終ラインをコントロール。局面の強さで川又、ノヴァコヴィッチを抑え込むなど、貫禄の違いを見せつけた。
 
5 ファビオ 6
入ってくる相手に対して、盤石のディフェンスでピンチを未然に潰す。高さでも持ち味を発揮し、無失点に大きく貢献した。
 
27 富澤清太郎 6
3バックの右ストッパーで起用されたが、ベテランらしいパフォーマンスで後方から支えた。ロングパスも正確だった。
 
MF
13 小林祐三 6.5
状況に応じて的確にプレーを選択し、右サイドを制圧。守備も安定し、対面の永井には仕事らしい仕事をさせなかった。
 
6 三門雄大 6
最後まで精力的に奮闘。派手な活躍は少なかったものの、黒子的な役割を全うし、勝利の可能性を高めた。
 
8 中町公祐 6.5
相手のプレスを冷静にかわす安定した技術。喜田との交代直前にはこぼれ球を押し込んで貴重な追加点を挙げた。
 
25 藤本淳吾 6
相手の守備ラインのギャップを巧みについて良いリズムを作る。タイミングを外すワンタッチプレーやスルーパスなど、アイデアも豊富だった。
 
11 齋藤 学 7
右サイドの突破からアデミウソンの先制点をアシスト。最後までキレを失わず、得意のドリブルも冴え、常に相手にとって脅威となる存在だった。
 
23 下平 匠 5.5
68分の強ミドルは惜しかったが、流れを切ったり、ピンチを招くようなイージーミスが散見。"らしくない"プレーが多かった。
 
FW
39 アデミウソン 6.5
齋藤のお膳立てからチームに勢いを与える先制ゴールをゲット。序盤から積極的にゴールを狙いにいく姿勢で攻撃をリードした。
 
交代出場
MF
28 喜田拓也 6
体調不良から復帰。ボランチに入り、ソツのないプレーでゲームを進めた。味方との距離感も良く、ボールの流れをスムーズに。
 
MF
7 兵藤慎剛 6
集中力の高いプレーで攻守両面に献身的に振る舞い、求められる仕事を完遂。勝点3へ着実に導いた。
 
FW
17 端戸 仁 -
今季初のベンチ入り&出場を果たす。限られた出場時間のなかでもアピールにつなげたかったが、見せ場はほとんど作れなかった。
 
監督
エリク・モンバエルツ 7
3-4-2-1へのシステムチェンジが奏功し、終始ゲームを支配する展開に。交代策も適切で、連敗ストップに成功した。
 

次ページゲームになんの影響も及ぼさなかった田中は「4」。

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