“欧州スーパーリーグ狂騒”の余波でパリSGにCL制覇の可能性が浮上! UEFAが怒りの強権を振るうか

2021年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

米金融大手「JPモルガン」から多額の融資を受ける

ネイマール(左)やエムバペにとってもCL制覇は悲願だが、棚ぼたでの決着は望んでいないはずだ。(C) Getty Images

 空前絶後の構想が公になり、世界が騒然としている。現地時間4月18日、ヨーロッパのメガクラブが参戦する「欧州スーパーリーグ(ESL)」の構想が正式発表されたのだ。

 もちろん、急浮上した計画ではない。ESLは、UEFAによるチャンピオンズ・リーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)の運営に不満を持ったレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長ら一部のメガクラブ首脳陣が、時間をかけて水面下で練り上げてきた。

 すでに具体的なプランも明かされており、米紙『New York Times』によれば、米金融大手『JPモルガン』から多額の融資を受け、最低でも1クラブにつき3億5000万ユーロ(約460億円)の収入を確約。すでにプレミアリーグからアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、セリエAからはインテル、ミラン、ユベントス、ラ・リーガからはレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、合わせて計12クラブの参戦が決定している。

【動画】王者バイエルンを撃破!CLでのパリSG最新試合ハイライトはこちら
 無論、一部のメガクラブだけが甘い汁を吸うこの構想には非難が殺到。CLとELを運営するUEFAは、「我々はスポーツの基盤となる価値を重んじている」とし、「FIFAと各連盟はすでに、ESLに参加するクラブは、国内、ヨーロッパ、国際大会に参加できなくなること、選手も代表チームでプレーできなくなることを通知した」と怒りのにじみ出た声明を出している。

 この"狂騒曲"の余波は、今シーズンのビッグイヤーの行方も決定付けるかもしれない。英紙『The Sun』など複数メディアによれば、UEFAが反発を覚悟で強権を振るい、CLでベスト4に勝ち残っているESL参加表明クラブ(マンチェスター・シティ、レアル・マドリー、チェルシー)を追放した場合には、参加に反対したパリ・サンジェルマンがタイトルを掴み取る可能性があると報じた。

 果たして、一連の騒動はいかなる決着を見ることになるのか。現時点で不明瞭なままだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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