名古屋に今季初黒星を叩きつけた鳥栖、林大地の狙い「ゴリゴリ相手ゴールに迫ることを意識」

2021年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「わずかなチャンスを決めきりたい」

「チームを勝たせられる選手」を目標に掲げる林大地。名古屋戦は有言実行の先制弾を決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ10節]名古屋1-2鳥栖/4月18日(日)/豊田スタジアム

 今節開始前までは、名古屋グランパスが失点1、サガン鳥栖が同3と堅守を誇る両チームの対戦は、予想に反して立ち上がりからスコアが動いた。

 先制点を決めたのは鳥栖のFW林大地だ。

 大畑歩夢のスルーパスに反応した酒井宣福がゴールライン際からクロスボールを供給。ニアサイドに走り込んだ林が上手く頭で合わせ、ゴール右のネットを揺らした。

 ファーストチャンスをモノにした林は「練習でも監督からしっかりとクロスに対して飛び込むように言われていたので、そういった練習の成果が今日は出た」と狙い通りの形だったという。

 この得点でJ1リーグの記録を更新していた名古屋の無失点継続時間を823分でストップさせた。

「(無失点記録打破を)意識していたという事はなかったです。ただ、90分間全てで隙がないということはないと思っていたので、わずかなチャンスを決めきりたいと常に狙っていました」

 値千金のゴールを奪った林大地はそう振り返った。

【動画】名古屋の無失点記録を打ち破った、林大地の先制点!
 
 さらに、「ノリ君(酒井宣福)が身体を張ってくれるので、近くにこぼれたボールを自分がしっかりと回収して味方に繋げる事と、ふたりでゴリゴリ相手ゴールに迫ることを意識してやっていました」という言葉通り、リードを奪って以降は名古屋を圧倒。ギラついた2トップがチームの攻撃を牽引する。

 そして前半終了間際に相手の一瞬の隙を突く。酒井が出したパスは長澤にクリアされるものの、自らそのこぼれ球に反応。右足の狙い澄ましたミドルシュートでネットを揺らし2ー0とした。

 終盤に名古屋の稲垣祥にミドルシュートを決められるが、リードを守り切り2-1で勝利を収めた。

 この勝利で連敗を回避し、3位に浮上した鳥栖。

 林は「どこのチームも連戦があるので、しんどいとか疲れているとか言い訳はできない。今日も遠くまで足を運んできてくれたサポーターもいるので、サガン鳥栖を応援してくれる方々の為にも次も勝ちたいと思います」と意気込みを語った。

 4月21日のルヴァンカップ・アビスパ福岡戦、24日の次節FC東京とこの勢いで勝ち抜けるか。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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