【J1展望】1stステージ・10節|松本-甲府|両者にとって“負けられない”一戦を制するのは?

2015年05月05日 サッカーダイジェスト編集部

松本――いつもよりはペース配分を考慮して。甲府――球際で競り負けない粘り強い守備を体現することが不可欠。

故障者/松本=後藤 甲府=福田、松橋、保坂 出場停止/松本=なし 甲府=稲垣

J1リーグ1stステージ・10
松本山雅FC ヴァンフォーレ甲府
5月6日(水)/14:00/松本平広域公園総合球技場
 
松本山雅FC
リーグ成績(9節終了時):15位 勝点8 2勝2分5敗 8得点・12失点
 
【最新チーム事情】
●前節・新潟戦で後藤が左足を負傷。少なくとも今節は出場を回避しそうだ。
●出場停止明けの酒井はこれまでどおり3バックの左に復帰する見込み。
●戦略上のポイントはセカンドボールの奪い合いに設定か。
 
【担当記者の視点】
 今季を占ううえで最重要な一戦と言っていい。おそらく、残留を争う直接のライバルとなるだけに負けるわけにはいかない。前節に続くホームゲームで、9節・新潟戦には敗れたが"アルウィン2連敗"だけは絶対に避けたいところだ。
 
 もっとも、チーム全員の驚異的な走力が持ち味ではあるが、連戦の疲労は確実にあるはず。いつもよりはペース配分を考慮してゲームを進めるほうが得策だろう。
 
 最終ラインと2ボランチでゆっくりとボールを動かし、全体の呼吸を整える時間帯があってもいい。自分たちのタイミングを探りながら、機を見て縦にスピーディに仕掛ける――緩急をつけた攻撃で効率良くゴールを奪いたい。
 
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績(9節終了時):18位 勝点6 2勝0分7敗 3得点・17失点
 
【最新チーム事情】
前節の鹿島戦で連敗を「6」でストップ。
伊東、堀米、橋爪ら若手選手が「自分たちで、悪い流れを断ち切ろう」と躍動。
今節から昇格組との(松本、湘南、山形)3連戦がスタート。「ある意味、浦和戦や鹿島戦より厳しい戦いになる」(荻)
獲得が発表されたFWバレーが来日。出場は早くても10日の湘南戦からか。
 
【担当記者の視点】
 依然、最下位は変わらないが、前節の鹿島戦(○1-0)では殊勲の決勝点を決めた伊東をはじめ、若手の起用が奏功し連敗を「6」でストップ。無失点に抑えたうえ、流れのなかから初めてゴールが生まれたのもポジティブに捉えられる。
 
とはいえ、浮かれている暇はない。今節から昇格組との(松本、湘南、山形)3連戦がスタートし、「ある意味、浦和戦や鹿島戦より厳しい戦いになる」(荻)のは間違いないだろう。
 
「前節の勝利をひとつのきっかけにしたい」(樋口監督)との想いを叶えるには、ここ2試合同様に、まずは球際で競り負けない粘り強い守備を体現することが不可欠。堅守を崩さず速攻でチャンスを探りながら、最低限勝点1は確保したい。
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