磐田にとって重要なのは、連勝の数より“勝点3”。大井健太郎は「勝ちながら成長していければ」と意気込み

2021年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームとしても、個人としても、良い準備をして頑張りたい」

6節・岡山戦から先発に返り咲いた大井。連勝中のチームを後方から力強く支えている。写真:田中研治

"3連勝"がかかるゲームは今季、二度目だ。

 ジュビロ磐田は開幕2連敗と出だしで躓いたが、3節・水戸ホーリーホック戦で3-2のスコアで今季初白星を飾ると、続く4節・京都サンガF.C.戦は4-3と再び、点の取り合いを制した。だが、5節・レノファ山口戦は1-2の敗戦。連勝は2でストップした。

 だが、6節・ファジアーノ岡山戦は1-0の完封勝利、7節・松本山雅FC戦は4-1の完勝を収めて、息を吹き返した。7節終了時点の成績は4勝3敗の勝点12で5位。J1昇格を目標に掲げるクラブとしては満足できるポジションではなく、次節のアウェーSC相模原戦で連勝を伸ばし、上位戦線に食い込みたいところだ。

 4月13日のオンライン取材に応じた大井健太郎は、今季がJ2初参戦の相模原の印象について次のように語る。

「みんながひとつになって戦える、それがしぶとく勝点を拾っている現状にも表われていると思います。勝ち切れないにしても、引き分けでしっかり勝点を取る。非常にまとまった戦いができているんじゃないかなという印象があります」

 相模原は17位と、順位では磐田より下に位置するが、侮れない相手でもある。相模原は前節、3連勝中の栃木SCと対峙して0-0のスコアレスドロー。その前のアルビレックス新潟戦では、無傷の開幕5連勝と快進撃を見せていた首位チームと2-2で引き分けた。大井が言うように「しぶとく勝点を拾っている」のは事実。いずれも"連勝中"の相手の勢いを止めて、勝点1を着実に上積みしているのだ。

 ただ、大井からすれば、そうしたデータなど関係ないかもしれない。そもそも3連勝というひとつの成果にも、あまり興味がないようだ。

「3連勝目だろうが、1勝目だろうが、5連勝目だろうが、勝点3は変わらない。0-0で始まる90分のゲームをしっかり勝てるように、メンタル面、フィジカル面、ともに100パーセントで臨めるように、チームとしても、個人としても、良い準備をして頑張りたい」
 
 連勝中でも慢心はなく、一戦必勝のスタンスで目の前の試合を勝ちに行く。

「理想とはまだまだ離れていますけど、勝ちながら成長していければいい。3連勝とか考えず、1試合1試合、自分たちのサッカーを進化させつつ、勝点3を奪えるようなゲームにしたい」

 今後の昇格レースに弾みをつけられるような白星を手にできるか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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