「マンUのファンは一線を越えた」ソン・フンミンへの人種差別に韓国メディアが怒り!「パク・チソンまで引っ張り出すとは…」

2021年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴール取り消しに繋がる行為に対して…

マンUの先制点を“取り消す”結果となったソン・フンミンに心ない誹謗中傷が浴びせられている。(C)Getty Images

 自国のエースへの悪質な誹謗中傷を糾弾した。

 トッテナムは現地時間4月11日に開催されたプレミアリーグ第31節で、マンチェスター・ユナイテッドとホームで対戦。40分にソン・フンミンが先制ゴールを奪ったものの、後半に3ゴールを許し、1-3の逆転負けを喫している。

 物議を醸しているのが、33分のシーンだ。ボールを競り合った際、相手MFスコット・マクトミネイの振り払った手が顔面に当ったソン・フンミンが、ピッチへ倒れ込む。試合はそのまま続行され、ユナイテッドのFWエディンソン・カバーニがゴールネットを揺らすも、VAR検証の末に直前のマクトミネイの行為がファウルとなり、ゴールは認められなかったのだ。

 この韓国代表FWのリアクションに対し、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督やOBで解説者のロイ・キーンなどが「オーバーだ」と批判すれば、SNS上には人種差別的なコメントが書き込まれるなど騒動に発展。トッテナムが「またしても選手のひとりが忌まわしい人種的虐待を受けた。最も効果的な措置を施すために、プレミアリーグとともに全面的な調査を行なうことになる」と声明を発表する事態となっている。

【動画】ファウル? オーバーリアクション? 物議を醸しているソン・フンミンの倒れ込みシーン(1分15秒~)
 ソン・フンミンへの人種差別的な書き込みに対して、怒りの声をあげたのが母国メディア『Inter Football』だ。

「パク・チソンまで引っ張り出したユナイテッドのファンは、人種差別の一線を超えた」と題した記事で、「ユナイテッドのファンは、逆転勝ちを収めたにもかかわらず、SNSに群がってソン・フンミンにコメントテロをした」と綴り、悪質な行為を糾弾している。

「一部のファンは、ソン・フンミンのSNSに、『犬を食うクソ人間』、『ダイブをするな、穴のような小さな目』、『ユナイテッドのレジェンド、パク・チソンもソン・フンミンが恥ずかしいだろう』といった激しい悪口雑言を並べた。明らかに人種差別に該当するである」

 さらに、「ユナイテッドはパク・チソンを英雄と言っているにもかかわらず、今回のソン・フンミンに対する人種差別は一線を越えるものだ。パク・チソンがレジェンドであるクラブ(のファン)の行為という点が、さらに残念だった」とし、新旧の自国の英雄が所属した両クラブ間で起きた騒動を嘆いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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