【なでしこジャパン】五輪メンバー18名を大予想! 大接戦の各ポジションでニューフェイスの登場は?

2021年04月13日 西森彰

GKは山下、池田の2強に新鋭が一石を投じる。CBは熊谷を軸に競争か

なでしこジャパンの予想フォーメーション。東京五輪のピッチに立つのは果たして……。

 2021年度初めての対外試合2連戦を終えたなでしこジャパン。東京オリンピックでは決勝の舞台となる新装・国立競技場にも立ち、本大会まで残すところ、約3か月となった。その舞台に立つ18名は誰になるか。この2連戦を踏まえて、予想した。

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【GK】
 これまでの実績を顧みると、山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)、池田咲紀子(三菱重工浦和レッズレディース)のふたりが抜けている。山下は、一昨年の女子ワールドカップ・フランス大会でも再三のビッグセーブで、チームを救った。高い目標へ到達するため、守備陣への要求も高い。

 池田は、メンタル面を含めたトータルでバランスが良く、フィールドプレーヤー並みのビルドアップ能力で、攻撃の第一歩にもなる。2強状態に一石を投じる存在になったのが、スタンボー華(大宮アルディージャVENTUS)。合宿でも、よく響き渡る声で練習に活気を与え、ポジティブな空気を醸成していた。得意のシュートストップで逆転なるか。

【DF】
 気がつけば、一番厚みのあるポジションのひとつになったセンターバック(CB)。この2連戦には参加していないが、チームキャプテンを務めてきた熊谷紗希(リヨン)は、まず当確だろう。そのパートナーは南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)か。代表定着後、ミスが少なく、安定感がある。3人目からが大混戦。FWから転戦した宝田沙織(ワシントン・スピリッツ)は、CBのポジションへ意欲的に取り組んできた。フィジカル能力の優れた高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)は、宝田同様、スクランブル時に最前線でターゲット役もこなせる。連係で計算が立つのは、代表に長く関わってきた三宅史織(INAC神戸レオネッサ)で、ビルドアップ能力、上背とも十分だ。

 サイドバック(SB)は、鮫島彩(大宮アルディージャVENTUS)、清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が、女子ワールドカップ(W杯)に続いて、スタメン候補。上下動のスピード、スタミナともに優れ、調子の波も少ない。このふたりと競ってきた清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)、遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の不在で、北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が存在感を増してきた。スピードを武器に左右両翼をこなし、FWからSBまで全うできる。ユーティリティな宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)も、正確なつなぎや守備ではひけをとらない。今回の代表活動に絡めていない遠藤は、左サイドを上から下までカバー。戻れば、もちろん有力候補となる。
 

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