【名古屋】7戦連続クリーンシートで今季無敗。一方で2戦続けて無得点。選手たちは現状をどう見るか?

2021年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「守備のゼロではなく、攻撃のゼロを改善しなければならない」

2戦続けての無得点に危機感を募らせた前田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ8節]湘南0-0名古屋/4月7日(水)/レモンガススタジアム平塚

 両チーム、ショートカウンターの応戦となった前半は、それぞれ決定機を迎えた一方、40分、43分と湘南の三幸秀稔が続けて警告を受けて退場に。だが、今季ここまで無敗の名古屋は、10人で守る湘南を崩すことができず、スコアレスドローに終わった。

 試合後にオンライン上で取材に応じたマッシモ・フィッカデンティ監督は、「残念ながら、今日は相手側にやり切られたということだったと思います」として、「決して心配しているということではない。ただ残念な気持ちです」と試合を振り返った。

 名古屋はこれで開幕から8戦無敗。開幕のアビスパ福岡戦でのオウンゴール以外、相手チームに得点を許していない。しかし、前節のFC東京戦に続き今節でも得点できず2戦続けてスコアレスのゲームとなっている。

 この試合ボランチで先発の座を獲得した長澤和輝は「僕たちはしっかりとボールを回して、チャンスを伺っていたが、なかなか決め切れずに非常に悔しい」とした一方で、この試合も無失点で終えたことは、「チームの良いところ。失点しなければ負けない。引き続きゼロを続けて、頭を切り替えてやっていきたい」と次の試合を見据える。
 
 72分にマテウスに代わってピッチに立った前田直輝は、「チーム全体でゼロで抑えられる、それが結果に繋がっている反面、なかなか点が取れない。稲垣選手の凄いミドルシュートもありましたが、もっと得点のバリエーションを増やしていかないといけない」と危機感を募らせた。

 中央を固められた展開で出場した前田は、右サイドを得意のドリブルで突破し、82分にはペナルティエリア右でFKを獲得するなど、打開を試みたが、「僕自身の中ではまだまだ物足りない。何もできなかったと言えるほどだった」としきりに反省した。

「僕を含めて前線の選手が最初のチャンスで決めきることが必要」と責任感を募らせ、「守備のゼロではなく、攻撃のゼロを改善しなければならない」と奮起を促した。

 安定した力を持つ名古屋。タイトル獲得のために、さらにバージョンアップした姿を披露できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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