【横浜】代表デビュー済みの注目株、岩田智輝の最適ポジションは果たしてボランチか、右SBか…

2021年04月07日 古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

ポジションを争うライバルは強敵揃い

今季、大分から加入した岩田(24番)は、ボランチと右SBで併用されている。写真:徳原隆元

 横浜は開幕戦こそ昨季王者の川崎に敗れたが、その後のリーグ戦は4勝2分と無敗。暫定ながら5位と徐々に順位を上げている。

 そのなかでひとつ気になるのは新加入の岩田智輝の起用法だ。これまでの起用ポジションは以下のとおり(リーグ戦のみ)。

第1節 vs川崎  右SB  73分に途中交代
第2節 vs広島  ボランチ  49分に途中交代
第3節 vs福岡  ボランチ  67分から途中出場
第4節 vs浦和  ボランチ  フル出場
第5節 vs徳島  ボランチ  77分から途中出場
第6節 vsG大阪 延期
第7節 vs湘南  右SB  フル出場
第8節 vsC大阪 ボランチ  78分から途中出場

 大分時代、ほとんどの試合で3バックの右を務めていた岩田は、4バックが基本の横浜では右SBとボランチで併用されている。ただ、本来なら持ち前のアグレッシブな上下動を生かすべく、プロ入りした当初にも務めていた右SBが最適だろう。
 
 しかし、右SBには先日の日本代表に選ばれた松原健がいる。したがってスライドするようにボランチ起用されていたものの、そこにもチームを攻守で支える扇原貴宏が健在で、キャプテンの喜田拓也も7節の湘南戦で怪我から復帰した。

 松原が「日本代表より横浜のほうが速い」と言うようにスピーディな横浜の戦術は独特。岩田にはまだプレーに迷いが見られ、新しいスタイルに慣れている最中のようだ。東京五輪世代でA代表歴のある岩田でも、満足に出番を確保するのが難しい状況である。

 あるいはSBが中央でビルドアップに参加する横浜のスタイルに慣れさせるため、ボランチでも起用されているのか……。

 いずれにしても、いち早く横浜の戦いにフィットすることがポイントだ。ライバルは手強いが、24歳とまだまだ成長過程にある岩田が右SBとボランチのどちらで定位置争いに割って入るか注目したい。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事