3連敗中の鹿島に必要なことは? レオ・シルバが強調する「“プラスアルファのプラスアルファ”」

2021年04月05日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

お互いの長所を引き出し合って、短所を埋めていく

次節の柏戦に向け、L・シルバは「ひとつの良いきっかけになれば」と久々の勝利を誓う。(C)KASHIMA ANTLERS

 リーグ戦では目下3連敗中だ。開幕から6試合を消化した鹿島アントラーズの戦績は、1勝1分4敗の勝点4。順位は降格圏のひとつ上の16位。タイトル奪回を誓って臨んだシーズンで、思わぬ苦戦を強いられている。

 4月5日のオンライン取材に応じたレオ・シルバは、低迷の要因を問われると「唯一、僕が分かることは」と切り出し、こう述べた。

「選手、スタッフ、クラブ、全員がこの状況を変えようと努力を続けていることです。たしかにスタートダッシュは、期待されたもの、イメージしていたものとは違いますが、それを変えようという努力はしています。それは断言できます」

 在籍5年目のボランチは、鹿島の伝統についても言及する。

「このクラブは常に全員が上位にいたい、勝ちたい、優勝したいと思っています。それは今もまったく変わっていません」

 だからこそ、一刻も早く現在の苦境を脱したいと、その気持ちを持ち続けることの重要さを訴える。

「その気持ちがなければ変えられないし、まずはやるべきことをしっかりやる。ザーゴ監督の要求に応えていく」

 そのうえで、選手たちのさらなる奮起が必要だとも考えている。
 
「ピッチ内で、努力とかプラスアルファが足りていないという意味ではありませんが、こういう状況だからこそ、なおさら"プラスアルファのプラスアルファ"を一人ひとりが出していかなくてはなりません。

 チームメイトには非常に能力が高い選手が揃っています。お互いの長所や良さを引き出し合って、それぞれの短所を埋めていく。それをやり続ければ、おのずと結果はついてくるはずです。それがこのクラブの歴史であり、伝統であって、みんなでやり続けなければいけません」

 決してあきらめず、現状打破へ強い気持ちを持ち続け、一枚岩となって戦えるか。次節はホームでの柏レイソル戦。「相手どうこうより、自分たちがやるべきこと」に注力して、巻き返しのきっかけとなる勝利を掴み取りたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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