「スーパーだ」原口元気が3点差を追いつく、敗北回避の立役者に! “不可思議なゴール”に現地メディア驚嘆

2021年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

室屋成も貴重な2点目をアシスト

3点に関与した原口。気合に満ちたプレーを見せた。 (C)Getty Images

 現地時間4月4日、ドイツ2部の第27節が行なわれ、ハノーファーはハンブルクと対戦し、3-3のドローに終わった。

 原口元気、室屋成がともに先発したこの試合で、ホームチームは前半だけでアーロン・ハントに2ゴールを奪われ、50分にはハントにハットトリック達成となる3点目を許した。しかし、ハノーファーの背番号「10」が獅子奮迅の働きを見せたのは、この後だった。

 56分、FKからパスを受けた原口がボックス外から右足で豪快なミドルを蹴り込んで1点を奪うと、68分には右サイドで原口とのワンツーでフリーになった室屋からのクロスに、マルビン・ドゥクシュが頭で合わせて2点目を叩き込んだ。

 さらに84分、左サイドからのクロスにゴール前で原口が反応も打ち切れず体勢が崩れる。その後ろを走っていたドゥクシュがシュートを放つも敵DFに弾き返される。

 だが、それで終わらなかった。こぼれたボールの先には原口がいた。29歳のアタッカーは寝転んだ姿勢のまま左足を伸ばしてこぼれ球をゴールに蹴り込み、執念の3点目を奪った。
 
 現地誌『kicker』は、「"座ったままのフットボーラー"原口が、息をのむようなゴールを決めた」と伝えている。

「凄まじい決闘だった。ハノーファーとハンブルクの一戦は、アウェーチームが3点をリードし、ほぼ勝利を確信していた。だが、ハノーファーにはスーパーな原口元気がいた。彼が不可思議なゴールを決めて、その勝利を打ち消したのである」

 また、現地メディア『SPORTBUZZER』は「ハノーファーのクレイジーな試合!」と伝え、「スーパーな原口がハンブルク戦での勝点1をもたらした」と敗北を避けたチームの立役者として称えている。

 新型コロナウイルス感染の疑いでチーム活動が休止していたため、1試合消化が少ないハノーファーは貴重な1ポイントを獲得し、勝点35で暫定9位につけている。9日にヴュルツブルク、11日にハイデンハイム、15日にホルシュタイン・キールと過密日程が続く。

 チームがどこまで勝点を積み重ねることができるか、目をみはる気迫を見せた原口にかかる期待は大きいといえそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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