クラブ史上初のJ1連勝を飾った徳島。岩尾憲が感じるチームの成長「一人ひとりのなかに責任感を感じる」

2021年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手の嫌がる形を途切れることなくできた」

清水戦でJ1初ゴールを挙げた岩尾。チームに感じた変化とは……。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ7節]清水0-3徳島/4月4日(日)/IAIスタジアム日本平

「しっかり責任を持って蹴ることができました」

 PKを冷静に沈めたMF岩尾憲は、自身のJ1初ゴールをそう振り返った。

 敵地での清水エスパルス戦、立ち上がりからボールを保持した徳島ヴォルティスは28分に宮代大聖が決めた先制弾を皮切りに、54分には岩尾のPKで追加点、90+2分には垣田裕暉がダメ押しのゴールを挙げ、3-0の完封勝利を飾った。

 これで、クラブ史上初めてとなるJ1での2連勝を果たしたが、岩尾は「おおむね相手の嫌がる形を途切れることなくできた」と手ごたえを語りつつ、「押し込んだ展開のなかで、もう少し相手を揺さぶって、ある程度守備で疲れさせるという賢さみたいなところはもう少し改善しないといけない」と課題も口にした。

 もっとも、2点をリードしたなかで試合終盤に相手の猛攻を受けても、最後まで全員が守備にハードワークして無失点に抑えると、終了間際には清水の息の根を止める3点目を奪うなど、精神的な強さも見せた。
 
 ここまでJ1で戦うなかでのチームの成長について岩尾は、激しい戦いのなかで選手たちに "責任感"が生まれていると実感しているようだ。

「自分たちはJ1の経験がない選手たちが多いので、後ろ向きなプレーだったり、ネガティブな発言などの雰囲気や空気が生まれがち。ですが、どんな結果になっても自分たちのやらなければいけないことに一人ひとりがトライできてきていると思う。どんなことを監督に求められていて、ピッチでどういう仕事をしなければいけないのか。そういうことが非常に整理されてきたと思いますし、一人ひとりの中に責任感を感じます」

 前回徳島がJ1に挑んだ2014年は、一度もホームで勝利を挙げることなくシーズンを終えるなど3勝5分26敗の成績で、最下位で降格の憂き目に遭った。それが今季は、前節の横浜FC戦で本拠地での白星を掴み、そして今節の清水戦で連勝を達成。順位も7試合を終えた時点で9位と上々のスタートを切っている。

 こうした結果によって、選手たちに芽生えた責任感はさらに強くなり、自信を深められれば、コンスタントに安定した戦いを見せられるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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