「新潟にはまだどこも勝てていない」挽回を期すDF梅井大輝は相模原に大金星をもたらす活躍を見せられるか

2021年04月03日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「チームに迷惑をかけたぶん、貢献しないといけない」

新潟戦に向け、気合い十分の梅井。攻守で頼りになる働きを示したい。写真:田中研治

 痛恨のPK献上だった。

 味方からのバックパスを受けようとした際、足がスリップして対応が遅れた。なんとか体勢を立て直して前に蹴り出したが、これがつながらず相手ボールに。そこから攻め込まれ、下がりながらのディフェンスでクロスをブロックしようとしたが、エリア内で手に当たってしまった。

 SC相模原のDF梅井大輝は自らの失策を悔しがる。「自分のハンドでPKになって、試合を難しくしてしまった。そこは反省しないといけない。ディフェンスなので、それまでが良くても、あの一発でスコアが変わって、流れも変わってしまった」。

 このPKを決められて0-1。さらにチームは2点目を許し、その後に星広太のゴールで1点差に詰め寄ったものの、反撃もそこまで。前節のツエーゲン金沢戦、相模原は1-2の敗戦を喫した。

 金沢戦のあと、チームは2連休。オフでリフレッシュしようとした梅井だが、思うようにはいかなかったようだ。

「気分的にはやっぱり……。自分のミスで負けてしまったので、責任を感じています」

 頭の中で何度もリプレイしたのだろう。なぜ、あそこでPKを与えてしまったのか。梅井は一連の流れを振り返る。

「最初に滑っていなければ、そういうシーンが起きなかったし、滑ったことで自分自身、ヤバいと焦りが出たのもハンドにつながったと思う。そのあとの対応のところで、後手を踏んでしまったので。そういう隙を見せたのは事実」

 ただ、終わったことをいつまでも引きずっていてもしょうがない。それは梅井も十分に理解している。次節のアルビレックス新潟戦に向け、気力を奮い立たせる。

「試合でしか取り返せないと思うので、そこはやっぱり、次の試合はいつも以上に気合いを入れてやりたい。チームに迷惑をかけたぶん、貢献しないといけない」

 新潟は無傷の開幕5連勝で首位に立つ難敵だ。5節終了時点で総得点17は断トツの数字で、抜群の攻撃力を誇る。DFの仕事は多くなりそうだ。

「後ろがどれだけ耐えられるかが鍵になると思う。攻められていても、慌てずに全員で粘り強く戦うのは、チームのコンセプト。そこを忠実に、11人で表現できれば、数少ないチャンスがくると思う。そこで決めきりたい」
 
 194センチの高さを武器に、守備では相手の攻撃をしっかりと撥ね返し、攻撃ではセットプレーのチャンスでゴールを仕留める。そんなパフォーマンスを梅井には期待したい。攻守両面で存在感を示し、チームに大金星をもたらす活躍を見せられるか。

「新潟にはまだどこも勝てていないし、新潟から勝点を拾えているチームもない。僕らが最初に勝点を取りたいという気持ちはあります。ずっと全勝で終わるチームはなかなかないと思うので、早めに土をつけたい」

 名誉挽回を期す梅井は、ふつふつと闘志を燃やしている。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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