「タケは日本人のイメージと違った」ヘタフェの重鎮FWマタが語る久保建英の“素顔”「特に優れているのは…」【独占インタビュー】

2021年04月03日 ラディスラオ・ハビエル・モニーノ

「能力の高さは練習初日のプレーを見て分かった」

ヘタフェで3年目を迎えたマタ(左)同僚の久保について語ってくれた。(C) Getty Images

 ハイメ・マタはヘタフェの重鎮のひとりだ。今冬にタケ・クボ(久保建英)が加入した際にも、リーダーシップを発揮して、新鋭が新しい環境に適応するためのサポート役を買って出た。ピッチ上でもEURO予選のノルウェー戦(2019年3月23日、スペインが2-1で勝利)で代表デビューを果たした2シーズン前の勢いはないが、レギュラーFWとして前線に君臨。ピッチ内外でチームを引っ張るベテランに、タケや日本のサッカーについて語ってもらった。

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――タケの第一印象は?

「タケはまだ若い。ベテランのひとりとしてプレーしやすい環境作りに努めたよ。1日でも早くチームに適応できるようにね。能力の高さは練習初日のプレーを見て分かった。電流のようなドリブルで1対1に挑む。ヘタフェにいなかったタイプの選手で、攻撃面で決定的な働きを見せてくれるって思ったよ」

――あなたが考えるタケのピッチ上の長所と短所は?

「特に優れているのは判断の速さだ。テクニックも素晴らしく、セットプレーのキッカーとしても優秀だ。弱点はやはりフィジカルだろう。小柄で、対人戦では不利な面は否めない」

――連携するうえでどんなことを心掛けている?

「サイドに張っている時は、最適なポジション取りを意識している。タケはドリブルで突破してクロスを上げるプレーを得意としているからね。中に切れ込んだ場面では、相手DFの動きを見て背後のスペースを狙うようにしている。スルーパスの受け手になるようにね」

【動画】絶妙の右足クロス!躍動した久保建英の今季初アシストはこちら
――ピッチ外ではどんな人柄?

「日本人と言えば内向的なイメージがあるけど、タケはそうではない。自分から歩み寄って溶け込もうと、たくさんの質問をしてくる。その点、スペイン語を流暢に話せるのはプラスになっている。いろんな話ができる青年だよ」

――タケとはどんな話をしている?

「日本について質問攻めにしているよ。ヨーロッパとの違いなどすごく興味があるんだ。日本の文化を肌で感じるために、将来、家族旅行で訪れたいと考えているほどにね。食べ物、習慣、日常の暮らしぶり、いろんなことに興味がある」
 

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