ナポリの新指揮官はセリエB首位エンポリの新進気鋭か? ガットゥーゾ監督は今季限りで退団へ

2021年04月02日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

サッリと同様、エンポリで名を揚げたディオニージ監督をナポリは招聘か

就任1年目のエンポリでセリエB首位と結果を出しているディオニージ監督。(C)Getty Images

  今シーズン終了後のナポリの監督交代は、もはや既定路線となっているようだ。『Sportmediaset』は3月31日、ナポリがジェンナーロ・ガットゥーゾ監督と契約を更新せず、有力な後任候補にエンポリのアレッシオ・ディオニージ監督の名前を挙げていると報じた。

 41歳のディオニージは、2014年に当時セリエDのオルジナテーゼで監督デビュー。以降も主にセリエD、Cのチームで指揮を執り、19-20シーズンに率いたヴェネツィアでセリエB11位となり、その名が知られるようになった。今シーズンはエンポリをセリエB首位快走に導いている新進気鋭を、ナポリが注目しているというのだ。

 ディオニージ監督は4-3-1-2の使い手で、いわゆるゲーゲンプレッシングが自らの信条だ。今シーズンのコッパ・イタリア5回戦でナポリと対戦し、敵地で3-2と好勝負も演じてもいる。
 
 下部リーグで研鑽を積み、エンポリで名を上げてナポリの監督に就任するコースは、マウリツィオ・サッリを彷彿とさせる。エンポリからナポリ指揮官に抜擢されたサッリは、流れるようなパス回しを浸透させて、15-16シーズンはセリエA2位、16-17シーズンは3位、17-18シーズンは2位と結果を出して見せた。『Sportmediaset』は、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長がサッリの時と同様、ディオニージを抜擢する可能性があると伝えている。

 一方、現指揮官のジェンナーロ・ガットゥーゾは、新シーズンのフィオレンティーナの監督候補に挙がっているほか、セリエBのモンツァがAに昇格した場合の新監督候補となっているようだ。

 『Sportmediaset』は4月1日、元ミランのゼネラルディレクター(GD)で、現在はクレモネーゼGDのアリエド・ブライダのコメントとして、「モンツァのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニやアドリアーノ・ガッリアーニCEOは、かつてミランで雇用した選手たちに愛着を持っている。ガットゥーゾ監督を迎え入れるアイデアは彼らの好きそうな話だ」と報道しており、ナポリの新監督と同じく、ガットゥーゾ監督の新天地にも注目が集まっている。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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