「あれは決めてくれないと…」屈辱敗戦のレーブが決定機逸のヴェルナーに苦言。ギュンドアンは「説明できない」

2021年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

W杯予選では20年ぶりの敗戦

途中出場で絶好機を外したヴェルナーにレーブ監督も苦言を呈した。(C) Getty Images

 20年ぶりのワールドカップ予選での敗戦は、ドイツにとって屈辱的な一敗となった。

 3月31日の2022年カタールW杯欧州予選、ドイツはホームで北マケドニアを相手に1-2でまさかの黒星を喫した。前半終了間際に先制点を許すと、後半にPKで同点としたものの逆転には至らず。逆に85分、エリフ・エルマスに決勝点を献上した。

 グループJは3試合を消化し、3連勝のアルメニアが首位。ドイツは北マケドニアとともに6ポイントで3位につけている。FIFAランキング65位のチームに敗れた2014年W杯優勝国が、酷評されているのは言うまでもない。

 批判の矛先のひとつは、決定機を逃したティモ・ヴェルナーに向けられている。チェルシーでも非難を浴びてきた25歳のストライカーは、ペナルティエリア内で相手を引きつけた味方からのパスを受け、ゴール前でGKと1対1という絶好の得点チャンスを生かせなかった。

 キックミスがなければ勝ち越し確実という場面だっただけに、ヨアヒム・レーブ監督も悔しさをのぞかせた。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後に『RTL』で「彼はあのボールはゴールに入れなければいけない。疑いようがない」と話している。

「しかし彼は左足で正しくボールを蹴ることができなかった。クリーンなコンタクトならゴールだった」

【動画】指揮官も嘆いたヴェルナーの痛恨ミスはこちら
 とはいえ、敗戦の責がすべてヴェルナーにあるわけではない。ESPNは、ドイツがW杯予選で敗れたのが、1985年のポルトガル戦、2001年のイングランド戦に続く3度目と伝えている。

 レーブは「こういう敗戦では、落胆も大きい」と述べた。マンチェスター・シティに所属するイルカイ・ギュンドアンも「こういう相手に負けてはいけない。説明できない」と反省の弁を口にしている。

 次のW杯予選は9月。その前に、ドイツはEURO2020に臨む。レーブはこの大会を最後に退任することが決まっている。有終の美を飾ることはできるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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