ブンデスのシーズン最多ゴール記録更新にも黄信号が
今シーズンも驚異的なゴールラッシュを見せていたレバンドフスキ。大エースの離脱はバイエルンにとって大きな痛手だ。(C)Getty Images
ドイツ王者にとって最も恐れていた事態が発生した。
現地時間3月30日、バイエルンの大エース、ロベルト・レバンドフスキが右膝靱帯損傷のため全治4週間と診断されたのだ。
ポーランド代表FWは3月28日に行なわれたW杯欧州予選第2節のアンドラ戦で63分に負傷により途中交代し、代表チームを離脱。翌29日にはミュンヘンに戻って検査を受けていた。
現在ブンデスリーガで首位を走るバイエルンは、今週末に勝点4差で2位につけるRBライプツィヒとの首位攻防戦を控えるほか、チャンピオンズ・リーグ準々決勝のパリ・サンジェルマン戦(4月6日、4月13日開催)も目前に迫っている。当然、これらの大一番はエース抜きで臨むことになる。
仮にCL準々決勝を勝ち上がれば、準決勝までには間に合う見込みだが、ブンデスリーガは残り8試合のうち計5試合(RBライプツィヒ戦、ウニオン・ベルリン戦、ヴォルフスブルク戦、レバークーゼン戦、マインツ戦)の欠場が濃厚となった。
当面の間、CFはバックアッパーのカメルーン代表マクシム・シュポ=モティング、またはドイツ代表のセルジュ・ニャブリやトーマス・ミュラーをコンバートして急場を凌ぐことになる。
2冠を目指すバイエルンにとっても大きな痛手だが、さらに大記録の達成にも黄信号が灯ることになった。
今シーズンのレバンドフスキはブンデスリーガで24試合に出場し、35得点と驚異的なペースでゴールを量産し、すでに自己ベストを更新している。
1971-72シーズンにバイエルンのレジェンド、ゲルト・ミュラーが達成したブンデスリーガのシーズン最多ゴール記録(40ゴール)を49年ぶりに塗り替えるのはほぼ間違いないとされていたのだ。
バイエルンにとってもレバンドフスキにとっても、まさに最悪なタイミングでの故障離脱と言えるだろう。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部